レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014/07/06
- 登録日時
- 2015/09/07 00:30
- 更新日時
- 2015/09/07 00:30
- 管理番号
- R1000091
- 質問
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解決
大垣市出身の医学博士佐藤三吉が明治の俳人正岡子規の手術を行ったというが、どんな病気で、何の手術だったのか知りたい。
- 回答
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『子規全集』第18巻収録の略年譜、『子規全集』第16巻収録の書簡弐によると、明治30年(1897)子規31歳のとき、腰部疼痛により佐藤三吉の診察を受ける。当初、リューマチではないかと思われていたが、脊椎カリエスと判明。同年3月28日と5月ごろの2回、佐藤三吉による外科手術を受けている。当時、名医として有名であった三吉の手術は、子規の腰にできた大きな腫物の膿を針で取り、薬を注入する方法でその詳細については、子規の手紙や河東碧梧東の『子規の回想』より知ることができる。佐藤三吉は、安政4年(1857)大垣藩士佐藤只五郎の子として生まれた。明治に入ると、東京へ出て南校(東京大学)へ入学し、医学を修める。明治16年(1883)から同20年までドイツへ留学。帰国後は、帝国大学の教授として外科学、臨床医学を指導した。のちに天皇の侍医を務め、東京帝国大学医科大学学長となり、日本外科医界の第一人者として活躍した。正岡子規のほかに、明治天皇・大正天皇をはじめ、東郷平八郎、原敬・下田歌子など各界で活躍した人々の診察・手術を行った。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- B10894559 子規全集 第16巻 正岡子規/著 改造社 1930 918.68 (明治29年3/17、30年2/17、3/20、3/28、4/16、6/-書簡参照)
- B10894545 子規全集 第18巻 正岡子規/著 改造社 1931 918.68 (p.256~p.261)
- 黒沢勉著「病者の文学 正岡子規における病と文学1」(岩手医科大 論文) http://ci.nii.ac.jp/els/110005000431.pdf?id=ART0008075507&type=pdf&lang=jp&host=cinii&order_no=&ppv_type=0&lang_sw=&no=1414556639&cp=
- 河東碧梧東著『子規の回想』p.305~p.310(国会図書館デジタルコレクション) http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1069377
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事項調査
- 内容種別
- 事項調査
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000179543