レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015-01-10
- 登録日時
- 2015/06/18 00:30
- 更新日時
- 2015/06/18 00:30
- 管理番号
- D141219142624
- 質問
-
未解決
「夫木和歌抄」第36巻収録の藤原為家の和歌について、次の3首が連歌であるかどうかということと、現代語訳が掲載されている資料について調べている。
一、みればかつ 秋風さむく 身にしみて 花になり行く 庭のくさむら
二、秋風の たままくをしく みゆるかな 庭のこぐさの 花の錦は
三、心せよ 千草の花に あらしやま 野分にならば しをれもぞする
3首の出典は『新編国歌大観 第二巻私撰家集編』にて確認済み。
同巻巻末に掲載の解説文「連歌について」にはこの3首が連歌であることは書かれていない。
著者名が一名であるため、連歌と呼ばれる形式ではないと思われるが、確証がない。
- 回答
-
ご照会の3首につき、以下の資料を調査しましたが、連歌であるとの確認はできませんでした。また、3首の現代語訳が記載されている資料も見当たりませんでした。
調査済み資料一覧(【 】は当館請求記号)
・廣木一人 編『連歌辞典』東京堂出版, 2010【KG2-J41】
・連歌総目録編纂会 編著『連歌総目録』明治書院, 1997【KG2-G15】
・夫木和歌抄研究会 編『夫木和歌抄』風間書房, 2008【KG135-J3】
・山田清市 著『夫木和歌抄 : 作者分類』改訂版. 風間書房, 1981【KG135-75】
・山田清市, 小鹿野茂次 著『夫木和歌抄 : 作者分類. 本文篇』改訂版. 風間書房, 1981【KG135-75】
・藤原長清 [撰]『夫木和歌抄』宮内庁書陵部, 1984-1993【KG135-112】
・佐藤恒雄 編著『藤原為家全歌集』風間書房, 2002【KG135-G77】
・安井久善 編著『藤原為家全歌集』武蔵野書院, 1962【911.148-H993h-Y】
・和歌史研究会 編『私家集大成. 第4巻 (中世 2)』明治書院, 1975【KH9-130】
・和歌文学会 監修『コレクション日本歌人選:052 藤原為家』笠間書院, 2012【KG712-J98】
・佐藤恒雄 著『藤原為家研究』笠間書院, 2008【KG136-J3】
・岩佐美代子 著『藤原為家勅撰集詠詠歌一躰新注』青簡舎, 2010【KJ134-J3】
・伊藤嘉夫「夫木和歌抄の研究」(『日本文学講座 第6巻』改造社, 1933, pp.119~132【910.8-N684-k】)
・窪田敏夫「夫木和歌抄」(『短歌講座 巻5』 改造社, 1932, pp.387~418【911.108-Ta893-K】)
調査済みデータベース(最終アクセス日は2015年1月7日)
・国際日本文化研究センター和歌データベース-夫木抄(夫木和歌抄)
(http://tois.nichibun.ac.jp/database/html2/waka/waka_i070.html)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
-
『日本古典文学全集 25巻 神楽歌 ; 催馬楽 ; 梁塵秘抄 ; 閑吟集 』臼田甚五郎, 新間進一校注・訳 (小学館 1977年)
3首掲載なし
『校註国歌大系 21巻 夫木和歌抄 上』現代訳の掲載なし。
『夫木和歌抄』(国書刊行会 1906年)現代訳の掲載なし。
「秋風のたままくをしく」の現代訳について、国立国会図書館平成18年度レファレンス研修資料に事例として掲載されているが、現代訳は「見あたりませんでした」となっている。
参考:国立国会図書館平成18年度レファレンス研修資料 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1000927
松本麻子/連歌寄合書と『夫木和歌抄』(「連歌俳諧研究」 (112), pp.1-13, 2007/03)
論文中に紹介されている和歌に為家の3首なし
- NDC
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000175961