レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年10月03日
- 登録日時
- 2014/11/23 12:45
- 更新日時
- 2019/11/27 12:03
- 管理番号
- 京資-294
- 質問
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解決
なぜ葬式では黒い服を着るのか。
- 回答
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喪服については、『日本大百科全書;23』のp12~13に、以前は白い服を着ていたこと等が記載されている。また、『色の博物誌・白と黒:静かな光の余韻』のp34には、喪服が白から黒へ変わった理由として、「明治以降に西洋の習慣が移入されたことによる」と記載されている。
なお、『京都の葬儀と法要』のp170「喪服」の項目によると、昔は白を用いた理由として「特に喪主は死者の身代わりを務め、死に装束を身に着けるという意味もあった」と記載されている。白い喪服の写真は、『丹波の生活衣』のp38とp42に掲載されている。
- 回答プロセス
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1.事典類で「喪服」を調べたところ、『日本大百科全書;23』のp12~13に、「喪の色は時代、民族、宗教によって異なる」とした上で、日本では昔は白い服だったこと、今は黒い服を着ることなどが記載されていたが、黒い服を着る理由までは記載されていなかった。
2.色彩に関する資料(NDC:757.3)を調べたところ、『色の博物誌・白と黒:静かな光の余韻』のp34に、喪服が白から黒へ変わった理由が記載されていた。
3.京都の風俗習慣に関する資料(K/380)を調べたところ、『京都の葬儀と法要』と『丹波の生活衣』に、喪服の色について記載されていた。
- 事前調査事項
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質問者によると、昔は白い服を着ていたのではないかとのこと。
- NDC
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- 通過儀礼.冠婚葬祭 (385 9版)
- 参考資料
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- 『日本大百科全書;23』 小学館 1988年 当館請求記号031/N71/23
- 『色の博物誌・白と黒:静かな光の余韻』 目黒区美術館編刊 1998年 当館請求記号706.9/Me19
- 『京都の葬儀と法要』 京都新聞出版センター編刊 2002年 当館請求記号K0/385.6/Ky6
- 『丹波の生活衣』 丹波生活衣振興会著 北星社 2012年 当館請求記号K3/383.1/Ta85
- キーワード
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- 葬式
- 喪服
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000163346