レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014/10/8
- 登録日時
- 2014/11/20 00:30
- 更新日時
- 2014/11/20 00:30
- 管理番号
- C140930143345
- 質問
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解決
明治18年から38年まで存在していた華族女学校(現学習院女子中高等科)において、
道徳(修身)の授業で貝原益軒が著したとされる「女大学」が教材につかわれていたかがわかる資料を紹介してほしい。
『女子学習院五十年史』p.246-252には「四書摘」や「女四書」を採用との記述はあり。
「女大学」を批判した福沢諭吉『女大学評論』や『新女大学』、またそれを収めた講談社学術文庫版の解説等に華族女学校との関連の記載はなし。
- 回答
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以下の資料を調査しましたが、華族女学校において道徳の授業で「女大学」が教材に使われていたかどうかを記載した資料は見当たりませんでした。
<調査済み資料>(【】内は当館請求記号です。)
・実践女子大学図書館 編『下田歌子関係資料総目録』実践女子学園, 1980.3 【GK128-58】
p.73に「華族女学校修身教科書」の項目があり、「小学摘(明治27)・四書摘(明治24)・訓蒙経語(明治28)1綴(3冊)」との説明があります。
・学習院百年史編纂委員会 編集『学習院百年史. 第1編』学習院, 1981.3 【FB22-1471】
p.346に華族女学校長西村茂樹によって『婦女鑑』がまとめられ全国小学校その他に頒布されたこと、p.348に華族女学校長細川潤次郎が『女教一斑』を毎年教職員・生徒に配布したこと、p.349に細川潤次郎が『女四書』についての講話を試みていたことについて記載がありますが、「女大学」への言及はありません。
・貝原益軒 著 ; 服部北溟 編 ; 下田歌子 注『ポケット女大学』誠文館出版部, 明43.7 【特61-309】
・指原安三 著 ; 細川潤次郎, 西村茂樹 校『女大学 : 新編』金港堂, 明29.12 【108-10】
・東亜協会 編『女大学の研究』弘道館, 明43.12 【342-23】
・石川松太郎 編『女大学集』平凡社, 1977.2 【FB12-14】
・石川松太郎 監修 ; 小泉吉永 編『女大学資料集成. 第14巻』大空社, 2004.7 【FB12-H19】
・石川松太郎 監修 ; 小泉吉永 編著『往来物解題辞典. 解題編』大空社, 2001.3 【F1-G57】
・石川謙, 石川松太郎 編『日本教科書大系. 往来編 第15巻 (女子用)』講談社, 1973 【375.9-N685-I】
・小泉吉永 編 ; 吉海直人 校訂『女子用往来刊本総目録』大空社, 1996.2 【F1-G12】
・学習院女子中等科女子高等科 編『学習院女子中等科女子高等科125年史』学習院女子中等科女子高等科, 2010.11 【FB22-J435】
・『華族女学校年報. 第1-7(明治18-24年)』華族女学校 【299-8】
・深谷昌志『良妻賢母主義の教育』黎明書房, 1998.3 【FB14-G81】
・眞有澄香『「読本」の研究 : 近代日本の女子教育』おうふう, 2005.6 【FB14-H138】
・滋賀大学附属図書館 編『近代日本の教科書のあゆみ : 明治期から現代まで』サンライズ出版, 2006.10 【FC49-H106】
・日本近代教育史事典編集委員会 編『日本近代教育史事典』平凡社, 1971 【F2-53】
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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『華族女学校教師の見た明治日本の内側』1994中央公論社
『明治の女子教育』1967国土社
『貝原益軒』1963吉川弘文館(人物叢書)
『益軒全集』巻之3 1910益軒全集刊行部
『貝原益軒 室鳩巣』 1970岩波書店(日本思想大系34)
『貝原益軒』下巻 1979
『学習院史:開校五十年記念』 1928
- NDC
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- 教育課程.学習指導.教科別教育 (375 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 華族学校 貝原益軒 女大学
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000163131