レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014/8/8
- 登録日時
- 2014/09/18 00:30
- 更新日時
- 2014/09/18 00:30
- 管理番号
- C140722095203
- 質問
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解決
1960年代の沖縄復帰運動における沖縄教職員会の役割に関する資料を紹介してほしい。また、沖縄における英語教育、沖縄の教員のトレーニング、沖縄教職員会とその会長の屋良朝苗に関する資料を紹介してほしい。
- 回答
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1960年代の沖縄復帰運動における、沖縄教職員会の役割に関する資料として、下記資料(1)を紹介します。
沖縄における英語教育に関する資料として下記資料(2)(3)を、沖縄の教員のトレーニングに関する資料として下記資料(4)を、沖縄の教職員会(屋良朝苗)に関する資料として下記資料(5)を紹介します。【】内は当館請求記号です。
(1)奥平一『戦後沖縄教育運動史: 復帰運動における沖縄教職員会の光と影』ボーダーインク, 2010.12【FB16-J120】
「第3章 国民教育の胎動」、「第4章 日の丸と国民教育」、「第5章 錯綜する国民教育」で、1960年代の沖縄教職員会による沖縄復帰運動に関連する国民教育運動に関してまとめています。
(2)下地玄毅「戦後沖縄の英語教育史概観」(『沖縄キリスト教短期大学紀要』(30) 2001.12 pp.199~210【Z22-970】)
戦後の沖縄における英語教育史をまとめた論文です。沖縄県高等学校教職員組合でのボランティア・ティーチャー制度に関する論議や、英語センターのプログラムである現職中学校英語教員のための長期セミナーに言及しています。
(3)山内進「戦後沖縄におけるアメリカの言語教育政策」(『戦後沖縄とアメリカ: 異文化接触の五〇年』沖縄タイムス社, 1995. pp.302~325【GC311-G310】)
終戦から本土復帰までの期間における沖縄でのアメリカの言語教育政策についてまとめた資料です。ボランティア・ティーチャー制度について、沖縄県高等学校教職員組合の国民教育運動分科会での議論を紹介しています。
(4) 渡久地政順「英語センター設立の背景と事業の概観」(『沖縄キリスト教短期大学紀要』(23) 1994.12. pp.115~129【Z22-970】)
1963年8月6日に琉球列島米国民政府により設立され、琉球列島の日本復帰にともない終了した語学教育機関である英語センターに関する記録です。同センターの事業として現職中・高校英語教員研修についても触れており、現職中学校英語教員のための長期セミナーの概要を紹介しています。
(5)『屋良朝苗回顧録』朝日新聞社, 1977.6【AZ-1311-261】
沖縄教職員会の屋良朝苗氏の回顧録です。「われら日本国民 小学生への英語教育に反対」(pp.50-51)で、米民政府が1963年に英語センターを設置し、小学生のクラブ活動として英語を教え始めたことに対し、屋良朝苗氏が沖縄教職員会の会長として反対したことが記載されています。
(調査済資料)
・沖縄県教職員組合『沖教組十年史』沖縄県教職員組合, 1985.6【FC27-105】
・屋良朝苗『沖縄教職員会16年: 祖国復帰・日本国民としての教育をめざして』労働旬報社, 1968【374.3-Y564o】
・関広延『沖縄教職員会』三一書房, 1968【374.3-Se124o】
・沖縄県教育委員会『沖縄の戦後教育史』沖縄県教育委員会, 1978.3【FB16-315】
・戦後日本教育史料集成編集委員会『戦後日本教育史料集成』三一書房, 1983.8【FB14-266】
・屋良朝苗『沖縄の夜明け: いのちを守る闘い』あゆみ出版社, 1969【A11-Z-10】
・『沖教組教育研究集会30年のあゆみ』沖縄県教職員組合, [1983]【FB16-467】
・『沖縄教育』 沖縄県教職員会, 16次([1969])【Z7-1686】
・上沼八郎『沖縄教育論: 祖国復帰と教育問題.』南方同胞援護会, 1966.【372.199-Ka278o】
・高橋順子『 沖縄〈復帰〉の構造 : ナショナル・アイデンティティの編成過程』新宿書房, 2011.5【GC311-J222】
・藤澤健一『沖縄/教育権力の現代史』社会評論社, 2005.10【FB16-H121】
・『沖縄教育の実態』沖縄教職員会, 1966【FB16-89】
・『教育白書:沖縄教育の歩みと将来の展望』琉球政府文教局, 1965【372.199-R99k】
・『沖縄教育の概観.no.5』琉球政府文教局, 1968【FB16-221】
・琉球政府文教局『沖縄教育要覧.1965年度』琉球政府文教局, 1966.3【FB16-297】
・ゴールドン・ワーナー『戦後の沖縄教育史』日本文化科学社, 1972【FB16-86】
・柴田美紀『沖縄の英語教育と米軍基地 :フェンスのうちと外での外国語学習』丸善出版, 2013.3【KS15-L3】
・沖縄県教育委員会『沖縄の戦後教育史』沖縄県教育委員会, 1977.3【FB16-L68】
・浅野誠『沖縄県の教育史』思文閣出版, 1991.12【FB16-E125】
・福地昿昭『教育・復帰に備える』沖縄教職員会, 1969【FB16-77】
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 教育史.事情 (372 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 沖縄 復帰 教育 沖縄教職員会 屋良朝苗
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000159890