レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年06月02日
- 登録日時
- 2014/08/22 17:01
- 更新日時
- 2016/11/11 19:51
- 管理番号
- 榴岡2014-事01
- 質問
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解決
お墓の納骨スペース「カロート」とは何語か?
- 回答
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一般的にカタカナで表記されるため、外来語だと思われがちだが、外来語ではなく日本語で、「からひつ(屍櫃・唐櫃)」→「かろうど(唐櫃)」→カロート、と音が変化したものである。唐櫃とは、『日本国語大辞典』によると「墓石の下に設けた遺骨を納める石室」のことである。また、『日本民族大辞典』によると、「カロートという民族語彙は、持ち主が亡くなると棺として使われる、嫁入り道具の長持(ながもち)」のことを指すこともあるようだ。
- 回答プロセス
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『日本国語大辞典 第3巻 第2版』p1156では、「かろうど【唐櫃】からひつの変化した語。『かろうど』とも。【唐櫃】に同じ。(略)墓石の下に設けた遺骨を納める石室。」とある。からひつ→かろうど→カロートに変わったのではないか?
民族の辞典類をみると『日本民族大辞典 上』p426で「『かろーと』とは『唐櫃』が転訛した言葉であり・・・」と変わっていった経緯が確認できた。
また、『広辞苑 第6版』『日本国語大辞典 第3巻 第2版』では「カロート」はなかったが、「かろうど【唐櫃】」「からびつ・かろうと【唐櫃・屍櫃・辛櫃】」の解説が掲載されていた。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 『お墓と埋葬の手帳』 藤井正雄/監修 小学館 2002年
- 『広辞苑 第6版』 岩波書店 2008年
- 『カタカナ・外来語 略語辞典 全訂版』自由民国社 2006年
- 『日本民族大辞典 上』 福田アジオ[ほか]/編 吉川弘文館 1999年
- 『日本国語大辞典 第3巻 第2版』 日本国語大辞典第二版編集委員会・小学館国語辞典編集部/編 小学館 2001年
- キーワード
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- 納骨
- お墓
- 墓石
- 遺骨
- 唐櫃
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000158743