レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2014/03/25 15:20
- 更新日時
- 2015/12/04 10:53
- 管理番号
- 新門司分館25 井川
- 質問
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地球はなぜ丸いのかを知りたいのですが、小学生が分かる本はありますか?
- 回答
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何冊か該当資料がありましたので、ご紹介します。
『心ときめくおどろきの宇宙探検 365話』
『地球がわかる50話』
『辞書引きえほん 科学のふしぎ』
の中にそれぞれ“地球はどうして丸いの?”という項目がありますので読み比べてはいかがでしょうか。
『心ときめくおどろきの宇宙探検365話』『地球がわかる50話』によると、地球は宇宙空間にあったガスやチリが集まってできた岩などのかたまりがぶつかって、ひとつの大きな天体になったものがもとになっています。この天体にはものを引き寄せる「引力」があり、天体が大きくなればなるほどその力も大きくなります。これは物質の内側に向かってどの方向にも同じ力で働きます。同じ強さの力でまわりのものを引っぱるため、ボールのような丸い形になったようです。
『辞書引きえほん 科学のふしぎ』では、地球のもとになった小惑星は惑星同士がぶつかるうちに回転するようになり、回転によって丸くととのった形になったとあります。
また、補足資料として『イッキによめる!おもしろ科学 小学一年生』には、「引力」についての説明があります。低学年であれば、合わせて読んでいただくと分かりやすいかと思われます。
形に関してですが、地球自身が回る自転の影響により「遠心力」が加わり、赤道あたりが膨らんでいるため、正確にいうと地球は真ん丸ではなく少しつぶれた球体とのことです。これはご紹介した3冊すべてに記述がありました。
- 回答プロセス
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自館の資料検索で「地球」「宇宙」をキーワードに「ふしぎ・なぞ」で絞り込んでみましたが「なぜ丸いのか」に言及したものが見つかりませんでした。
次に児童書4類の書架より科学のふしぎ、宇宙のなぞといった子どもの疑問をもとにした一問一答形式のものをとりあげ、目次と内容をひとつひとつ確認していきました。その中で参考になる個所のある本を選びました。
『心ときめくおどろきの宇宙探検 365話』…地球はどうして丸いの?地球はいつどうやって生まれたの?
『地球がわかる50話』1.地球はなぜ丸い
『辞書びきえほん 科学のふしぎ』…地球の中はどうなっているの?
そのほかに「地球はなぜまるい」を全項目で検索し該当した資料を取り寄せました。
『自然がつくるかたち大図鑑』…地球上のすべてのものは、地球の中心に向かって引っ張られるため、ほぼ球状となる。今回は自館の資料でよいとのことでしたが、こちらも参考になる資料でした。
また、一般書で同様に4類の資料を確認し、以下の資料なぜ丸いのかという問いに対しての回答ではないものの、児童書の裏付けとなる内容が確認できました。
『新しい高校地学の教科書』…地球が完全な球ではなく南北につぶれた回転楕円体と実証された経緯
『地球のしくみと生命進化の46億年』…微惑星同士は衝突をくり返し、合体して大きくなったものは引力も大きくなり周囲の微惑星も引き寄せさらに大きくなっていき、そうして成長した惑星の一つが地球のもととなっている。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 『心ときめくおどろきの宇宙探検365話』日本科学未来館監修 ナツメ社 2013年〈440/コ〉(65項、132項) , ISBN 978-4-8163-5509-7
- 『地球がわかる50話』島村英紀著 岩波書店 1994年〈450/シ〉(2項~7項) , ISBN 4-00-500242-0
- 『辞書引きえほん 科学のふしぎ』陰山英男監修 ひかりのくに 2011年〈440/ジ〉(144項) , ISBN 978-4-564-00848-1
- 『自然がつくる形図鑑』高木隆司監修 PHP研究所 2013年〈404/シ〉(15項) , ISBN 978-4-569-78312-3
- 『米村でんじろうのイッキによめる!おもしろ科学 小学1年生』米村でんじろう著 講談社 2011年〈404/ヨ/1〉(76項~78項) , ISBN 978-4-06-217099-4
- 『新しい高校地学の教科書』杵島正洋著 講談社 2006年〈450/ア〉(21項~23項) , ISBN 4-06-257510-8
- 『地球のはじまりからダイジェスト 地球のしくみと生命進化の46億年』西本昌司著 合同出版 2006年〈450/ニ〉(14項~16項) , ISBN 4-7726-0360-3
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000151165