レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年2月19日
- 登録日時
- 2014/03/06 12:39
- 更新日時
- 2014/07/10 17:15
- 管理番号
- K14-001
- 質問
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解決
所得と生活満足度の相関関係がわかるデータがほしい。
1975年~1985年(昭和50年~昭和60年)のものを希望。
- 回答
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経済企画庁国民生活局国民生活調査課 編. 『国民生活選好度調査』 【資料1】
・ 第3回. 昭和55年3月. (当館請求記号 365, 当館資料番号 00150093391)
→昭和53年に調査実施。
p.142 第Ⅵ章 生活満足度の分析構造
2. 社会的地位諸変数との関連
「表Ⅵ-4 収入満足-不満足」に年収別満足度の記載あり。
p.341 参考資料
4. 社会的属性と満足度、幸福感
「Q 11 幸福度-世帯収入」に年収別満足度(5段階)の記載あり。
・ 第4回.昭和59年3月.(当館請求記号 365, 当館資料番号 00150191390)
→昭和56年に調査実施。
p.262 第13章 幸福の構造分析
(6) 幸福感・幸福感情の社会的分布
「図13-6-5 世帯収入と幸福感」、「図13-6-6 世帯収入と幸福感情」に年収別満足度の記載あり。
・ 昭和59年度. 昭和60年12月. (当館請求記号 365, 当館資料番号 0015091390)
→昭和59年に調査実施。3回周期の1年目に相当する。
p.275 Ⅱ.分析編
第5章 その他の分析
2. 生活満足度の変化
「表Ⅱ-5-8 生活満足度の属性別変化」に年収別満足度(5段階)の記載あり。
p.281 4. 幸福感の変化
「表Ⅱ-5-10 幸福感の属性別変化」に年収別幸福度(5段階)の記載あり。
・ 長寿社会へ向けての生活選択(昭和60年度). 昭和61年3月. (当館請求記号 365, 当館資料番号 00150196106)
→昭和60年に調査実施。3回周期の2年目に相当する。
p.5 第2章 調査結果の概要
1. 満足感
「第1図 生活全般の満足度」に年収別(4段階)の記載あり。
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※昭和59年度、昭和59年度の調査日、掲載ページおよび昭和60年度については回答後の調査で判明した。
- 回答プロセス
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利用者に聞き取りを行ったところ、「先輩が『日本人の生活意識』 【資料2】 を使って論文を書いた。自身も同じテーマのデータを探している。【資料2】のデータは1970年~1973年なので、それ以降の1975年~1985年のデータがほしい」とのこと。
1. 【資料2】が当館に所蔵されていたので、利用者と共に資料内容を確認した。
P.182に「世帯収入とくらしむきの満足感」という表があり、収入別に満足/不満足の統計が出ていた。これと同様の統計を探しているとのことだった。
資料のはしがきによると、【資料2】を編集した国民生活研究所が独自に調査したようだった。
2. 国民生活研究所は1970年に国民生活センターに変わっており、ホームページ 【資料3】 を確認したが、探している統計資料に該当するものは見当たらなかった。
3. 検索エンジン(Google)で「生活 満足度」を検索すると、内閣府の「国民生活に関する世論調査」【資料4】がヒットした。
「生活に関する満足度」の項に、所得・収入に関するグラフがあったが、年齢別のデータのみだった。
4. 次に、内閣府の「平成19年版国民生活白書(全文HTML)」の序文 【資料5】 がヒットした。
そこに探しているデータではないが、生活満足度のグラフがあり、備考に「内閣府『国民生活選好度調査』により作成」とあった。
5. 「国民生活選好度調査」をインターネットで調べると、内閣府ホームページ 【資料6】 に近年の調査結果が公開されていた。
サイト内検索で「国民生活選好度調査 収入別 満足度」を検索実行すると、「平成7年度生活選好度調査」 【資料7】 がヒットした。調査結果の概要の第1章1. 生活全般の満足度に「(第1-3図)世帯全体の年間収入が増えるほど生活満足度は上昇」という所得別の満足度を表したグラフが載っていた。
6. 利用者が求めているのは1975年~1985年(昭和50年~昭和60年)である。
当館OPACで「国民生活選好度調査」を検索すると、衣笠図書館書庫に所蔵があった。
書架に配架されている資料のうち1975年~1985年に該当するものは下記の3冊だった【資料1】。
・ 第3回(昭和55年3月) ・・・ 1978年度(昭和53年度)に調査実施
・ 第4回(昭和59年3月) ・・・ 1981年度(昭和56年度)に調査実施
・ 昭和59年度(昭和60年12月) ・・・
第3回の内容を確認すると、p.142の「表Ⅵ-4 収入満足-不満足」に年収別の満足度が載っていたので利用者に紹介した。
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後日確認したところ、巻末に参考資料として統計結果がまとめられており、年度によってはその中に収入別満足度も含まれていた。
(参考;回答後に確認)
国民生活選好度調査は、下記の通り行われた。
昭和59年度からは3年周期で毎年実施されており、平成7年以降の調査結果は内閣府ホームページで公開されている【資料8】。
昭和46年 予備調査(対象地域が全国ではない)
昭和47年 第1回 国民生活選好度調査
昭和50年 第2回 国民生活選好度調査
昭和51年 ライフサイクルとくらしの質調査
昭和53年 第3回 国民生活選好度調査
昭和56年 第4回 国民生活選好度調査
昭和59年 第5回 国民生活選好度調査
- 事前調査事項
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国民生活研究所 編. 『日本人の生活意識』. 至誠堂, 1970-1973.
- NDC
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- 生活.消費者問題 (365 8版)
- 参考資料
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【資料1】 経済企画庁国民生活局国民生活調査課 編 『国民生活選好度調査』
・ 第3回(昭和55年3月). 1980. (当館請求記号 365, 当館資料番号 0015093391)
・ 昭和59年度. 1984-1984. (当館請求記号 365, 当館資料番号 00150191390)
・ 昭和60年度. 1985-1985. (当館請求記号 365, 当館資料番号 00150196106)
・ 長寿社会へ向けての生活選択(昭和60年度). 昭和61年3月. (当館請求記号 365, 当館資料番号 00150196106) - 【資料2】 国民生活研究所 編 『日本人の生活意識』 至誠堂, 1970-1973. (当館請求記号 365.5/KO 48, 当館資料番号 05110032221)
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【資料3】 独立行政法人 国民生活センター.
http://www.kokusen.go.jp/(2014年3月7日最終確認) -
【資料4】 内閣府大臣官房政府広報室. 国民生活に関する世論調査.
http://www8.cao.go.jp/survey/h17/h17-life/(2014年3月7日最終確認) -
【資5】 内閣府. 「平成19年版国民生活白書(全文)」 はじめに.
http://www5.cao.go.jp/seikatsu/whitepaper/h19/01_honpen/html/07sh000101.html(2014年3月7日最終確認) -
【資料6】 内閣府ホームページ.
http://www.cao.go.jp/(2014年3月7日最終確認) -
【資料7】 内閣府経済企画庁 国民生活局. 「平成7年度 国民生活選好度調査 -豊かな社会の国民意識- (要旨)」 平成8年2月22日.
http://www5.cao.go.jp/seikatsu/senkoudo/j-j/doc/senkoudo-j-j.html(2014年3月7日最終確認) -
【資料8】内閣府ホームページ 国民生活選好度調査
http://www5.cao.go.jp/seikatsu/senkoudo/senkoudo.html(2014年3月7日最終確認)
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【資料1】 経済企画庁国民生活局国民生活調査課 編 『国民生活選好度調査』
- キーワード
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- 所得
- 生活
- 満足度
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 学生
- 登録番号
- 1000150270