レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年01月25日
- 登録日時
- 2014/01/25 10:27
- 更新日時
- 2014/11/27 09:11
- 管理番号
- 国音2013-0023
- 質問
-
未解決
女性作曲家ファランク(Louise Farrenc)の交響曲第3番は、以前に日本で演奏されたことがあるか?
・2014年1月以前に日本初演はあったか? ・その証明はできるか? ・証明できない場合2014年以降の演奏は
初演といえるか? ・日本初演についての情報を調べる手段はあるか?
- 回答
-
回答:
・2014年1月時点では完全に証明することはできないが、団体と期間を限定すれば、下記の参考図書で調査は可能
(特に、◎[世界初演]*・等参照)
(完全に証明できない理由は、下記参考図書以外の情報を収集できない。今後日本初演についての有力な
情報が出る可能性もある。 …等である。又、同じような理由により、現時点で有力情報や定説がないから
と言って、2014年1月以降の演奏も直ちに日本初演とすることはできない。図書館としては、しかるべき
作品表や複数の文献掲載をもって日本初演の情報を提供すべきで、現在は確定情報を提供できる状況にない
と判断する。もし提供できても限定的な注意書きを付きでの提供とならざるを得ないと思われる。)
請求記号:X-097/S
①『新編日本の交響楽団定期演奏会記録 : 1927~1981』 小川昂編 (民主音楽協会音楽資料館, 1983)
②『新編日本の交響楽団定期演奏会記録 : 追補1982-1991』 小川昂編(民主音楽協会音楽資料館, 1992)
③『新編日本の交響楽団定期演奏会記録. 追補 1992-2000 』 小川昂編(民主音楽協会民音音楽資料館, 2002)
*上記3点により、職業オーケストラとして演奏活動を続けている以下の団体によって、1927年から2000年の間に
定期演奏会では演奏されていないということのみは証明できる。
団体名:
①NHK交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、群馬交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、
近衛管弦楽団、九州管弦楽団、京都市交響楽団、ABC交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、
イムぺリアル・フィルハーモニー交響楽団、札幌交響楽団、読売日本交響楽団、広島交響楽団、
東京都交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、新星日本交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、
新日本フィルハーモニー交響楽団、山形交響楽団、宮城フィルハーモニー管弦楽団、
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
②NHK交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、群馬交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、
九州交響楽団、京都市交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、札幌交響楽団、読売日本交響楽団、
広島交響楽団、東京都交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、新星日本交響楽団、
神奈川フィルハーモニー管弦楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、
山形交響楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、
オーケストラ・アンサンブル金沢、大阪センチュリー交響楽団
③NHK交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、群馬交響楽団、東京交響楽団、
大阪フィルハーモニー交響楽団、九州交響楽団、京都市交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、
札幌交響楽団、読売日本交響楽団、広島交響楽団、東京都交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、
新星日本交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団、
新日本フィルハーモニー交響楽団、山形交響楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団、
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、大阪シンフォニカー交響楽団、オーケストラ・アンサンブル金沢、
大阪センチュリー交響楽団
・上記以外のアマチュアのオーケストラでの演奏については、記録がないため、証明できない。また、2001年以降
については、上記オーケストラでの演奏も確認できない。
・世界初演、世界初録音については、下記の事典がある。部分的に日本初演についての記載もある。ただし、
「クラシック名曲」に限定されているため、ファランクの作品については未掲載。
④請求記号:X-060/H
『クラシック名曲 初演&初録音事典』 平林直哉著 (大和書房2008)
・Googleで「ファランク 交響曲第3番 日本初演」をキーワードに検索するも、日本初演の情報は得られ
なかった。(2014/01/22現在)
<参考>
・オペラについては、下記の年鑑で調査が可能
⑤請求記号:X-081/N/○○
『日本のオペラ年鑑 ○○(年)』1995~
*各年の「日本初演オペラ一覧」:日本人作曲家のオペラ+外国オペラの日本初演
が、掲載されている。
・ファランクの作品については、次の作品主題目録がある
請求記号:X-044/F245/H
『Louise Farrenc (1804-1875) thematisch-bibliographisches Werkverzeichnis』
herausgegeben von Christin Heitmann (Florian Noetzel, 2005)
◎この目録によれば、世界初演は、1849年4月22日
・全集楽譜(作品選集)も出版されている
『Louise Farrenc, Kritische Ausgabe, Orchester-und Kammermusik sowie ausgewahlte Klavierwerke』
校訂者: Hoffmann/Heitmann/Herwig/Schenck
出版社: Florian Noetzel
*交響曲第3番は、請求記号:A11-224
Louise Farrenc: Symphonie Nr.3 g-Moll, op.36
*CDも発売され、所蔵している
請求記号:XD52083-4
タイトルと著作者Les 3 symphonies / Louise Farrenc
演奏者Orchestre de Bretagne ; Stefan Sanderling, conductor
Pierre Verany : PV700030
請求記号:XD40378
タイトルと著作者 Symphonies 1 & 3 / Louise Farrenc
演奏者 Radio-Philharmonie Hannover des NDR ; Johannes Goritzki, conductor.
Pierre Verany : PV700030
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 器楽合奏 (764)
- 参考資料
- キーワード
-
- Farrenc, Louise:Symphonies, no. 3, op. 36, G minor(ファランク:交響曲第3番)
- 女性作曲家ファランク
- 日本初演
- 日本初演調査資料
- 世界初演
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 日本初演
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000143953