レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013/09/29
- 登録日時
- 2014/01/06 00:30
- 更新日時
- 2014/02/12 09:43
- 管理番号
- 6000013182
- 質問
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未解決
三羽烏の語源は有馬温泉にまつわる伝説だと聞いたことがあるが、本当かどうかわかる本はあるか。
- 回答
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『兵庫県の歴史散歩 上 神戸阪神淡路』に、「有馬の3羽カラス」の伝説についてのコラムがあるが、これが三羽烏という言葉の語源であるかどうかについて述べた資料は発見できなかった。
- 回答プロセス
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『日本国語大辞典』(小学館)で「さんばがらす」を調べる。第6巻p380に項目があり。「ある集団などの中で、特にすぐれている3人」「囲碁で、黒または白の三子が斜めに並んだ形」とあるが、語源はなし。
『広辞苑 第6版』(岩波書店)p1177、『動植物ことば辞典』(東京堂出版)p108には上記の前者の意味があるが、やはり語源はなし。書架の語源辞典・成語辞典・慣用句辞典等を調べるが、ほかに「三羽烏」の項目はない。
『兵庫県の歴史散歩 上 神戸阪神淡路』(山川出版社)を調べると、p73に「有馬の3羽カラス」のコラムがあり。温泉寺(おんせんじ)境内の温泉神社(とうせんじんじゃ)の縁起には、大己貴命(おおなむちのみこと)と少彦名命(すくなひこなのみこと)が、傷ついた3羽のカラスが赤い水を浴びて傷を治療しているのを見て有馬温泉を発見したとあり。この3羽のカラスだけが有馬に住むことを許され「有馬の3羽カラス」と呼ばれたとのこと。しかし三羽烏という言い回しとのつながりについての明確な記載はない。『京阪神ご利益ガイド』(神戸新聞出版センター)p279「温泉神社」にもこの伝説についての記載があるが、三羽烏という言葉は出てこない。また『式内社調査報告 第5巻』p526-530、『日本の神々 神社と聖地 3 摂津河内和泉淡路』(白水社)p144-145にも温泉神社の項があるが、この伝説についての記載はなかった。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 『兵庫県の歴史散歩 上』兵庫県の歴史散歩編集委員会/編(山川出版社)
- キーワード
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- 三羽烏(サンバガラス)
- 日本語
- 熟語
- 語源
- 有馬温泉(アリマオンセン)
- 伝説
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000143020