レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年03月07日
- 登録日時
- 2013/10/30 11:11
- 更新日時
- 2013/11/21 14:14
- 管理番号
- 9000008027
- 質問
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解決
「比翼連理」という言葉の意味と出典を知りたい。
- 回答
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「比翼連理」は、雌雄それぞれが目が一つ、翼が一つのため、常に二羽一体となって飛ばなければならない「比翼の鳥」と、もと二つの木の枝がつながって一つになった「連理の枝」で、いずれも仲のよい夫婦のたとえ。出典は白居易(白楽天)の「長恨歌」で、玄宗皇帝と楊貴妃が誓い合った言葉。
- 回答プロセス
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1.故事成語辞典を調査。「比翼連理」の項に意味と出典の掲載あり。
・『中国故事成語大辞典』(和泉新編 東京堂出版 1992年)→p1023
・『岩波四字熟語辞典』(岩波書店編・発行 2002年)→p547-548
2.長恨歌を確認。次の資料等に掲載がある。
・『中国名詩鑑賞辞典(角川小辞典)』(山田勝美著 角川書店 1979年)→p380-394に「長恨歌」。「比翼連理」の出典となる部分はp392。
・『校注唐詩解釈辞典』(松浦友久編 大修館書店 1987年)[資料番号0101518058]→p482-527に「長恨歌」。「比翼連理」の出典となる部分はp505。
・『白楽天詩選(岩波文庫)』上巻(白楽天著 岩波書店 2011年)[資料番号0105660799]→p51-84に「長恨歌」。「比翼連理」の出典となる部分はp81。
・『白楽天100選:漢詩をよむ(NHKライブラリー)』(石川忠久著 日本放送出版協会 2001年)[資料番号0103904876]→p75-100に「長恨歌」。「比翼連理」の出典となる部分はp99。
・『漢詩鑑賞事典(講談社学術文庫)』(石川忠久編 講談社 2009年)[資料番号0105393672]→p423-481に「長恨歌」。「比翼連理」の出典となる部分は438。
・『新釈漢文大系』第10巻 古文真宝(前集)下(明治書院 1978年)[資料番号0101415529]→p583-610に「長恨歌」。比翼連理の出典となる部分はp605。
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌.韻文.詩文 (921 9版)
- 人生訓.教訓 (159 9版)
- 参考資料
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- 『中国故事成語大辞典』(和泉新編 東京堂出版 1992年) (p1023)
- 『岩波四字熟語辞典』(岩波書店編・発行 2002年) (p547-548)
- 『中国名詩鑑賞辞典(角川小辞典)』(山田勝美著 角川書店 1979年) (p392)
- キーワード
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- 比翼連理
- 比翼の鳥
- 連理の枝
- 「長恨歌」
- 白居易
- 故事
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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・比翼連理」の出典は「長恨歌」の第117~118連にあたる。
在天願作比翼鳥(天に在っては 願はくは 比翼の鳥と作(な)らん)
在地願為連理枝(地に在っては 願はくは 連理の枝と為(な)らんと)
「天にあって空飛ぶ鳥と生まれかわるなら、比翼の鳥となろう。もしまた、地に生えて木となるなら、連理の枝となって、生々死々に決して離れまい」
※書き下し文・訳文は『中国名詩鑑賞辞典(角川小辞典)』(山田勝美著 角川書店 1979年)による。
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人生訓・名言・ことわざ
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000139758