レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013/7/18
- 登録日時
- 2013/08/22 00:30
- 更新日時
- 2013/08/22 00:30
- 管理番号
- C130626110800
- 質問
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解決
明治期に存在した沖縄第百五十二国立銀行について記載された資料を探している。特に、当該銀行の頭取を務め、明治29年に亡くなった「フクシマイワオ」氏について知りたい。
- 回答
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お尋ねの事項に関し、回答します。【】内は当館請求記号です。
『日本金融機関史文献目録』(全国地方銀行協会,1984.3【D1-397】)などで検索したところ、沖縄第百五十二銀行についてまとまった記載のある資料として、資料(1)~(4)がありましたので、紹介します。
なお、資料(4)の参考文献並びに、銀行図書館「銀行変遷史データベース」の「銀行名 第百五十二国立銀行」(http://koueki.net/bank/details.php?bcode=3055)及び「銀行名 (株)第百五十二銀行」(http://koueki.net/bank/details.php?bcode=3054)からも、第百五十二銀行に関する文献にあたることができます。
(1)『那覇市史.通史篇 第2巻 (近代史)』那覇市,1974【GC311-35】
「第八章.金融機関の設立とその変遷」の「第一節.置県後の金融機関 ニ.県外銀行の進出」で、国立第百五十二銀行の変遷をまとめています。
p.371では、1880(明治13)年3月15日、沖縄第百五十二国立銀行が開業し、最初の頭取は「福島巌」氏である旨、記載されています。p.372では、1882(明治21)年、営業停止処分にあい、沖縄支店が閉鎖したこと、支払停止中の同行を「金原明善」氏が買収したことなどが記載されています。同行のその後の変遷も紹介されています。
(2)伊丹正博「沖縄第五十二国立銀行の史的研究 明治前期における一地方国立銀行の分析」(『香川大学経済論叢』36(5)1963.12 pp.618-643【Z3-146】)
第百五十二国立銀行の創立事情や営業状況についてまとめています。p.83で創立時の取締役頭取が「福島巌」氏である旨、記載されています。
香川大学学術情報リポジトリで全文公開されています。(http://shark.lib.kagawa-u.ac.jp/kuir/detail/450220120427104021)
(3)「第百五十二国立銀行の営業停止」(『東京経済雑誌』18(430) 明治21年8月 pp.134~137 【YA-56】)
第百五十二国立銀行の沿革が記載され、頭取は「福島巌」氏と記載されています。
(4)牧野謙吉「沖縄第百五十二国立銀行の変遷 沖縄最初の銀行の一考察」(『沖縄歴史研究』(3)1966.11 pp.31-51 【Z8-649】)
沖縄第五十二国立銀行の創業から沖縄支店の閉鎖までの変遷をまとめています。また、支店閉鎖から金融恐慌時の倒産までの変遷も紹介されています。
p.34で創立当初の取締役頭取が「福島巌」氏であることが記載されています。
インターネットの最終アクセス日は2013年7月18日です。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 金融.銀行.信託 (338 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 銀行
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000136150