レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013/07/20
- 登録日時
- 2013/08/01 00:30
- 更新日時
- 2013/08/08 10:49
- 管理番号
- 6000012204
- 質問
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解決
鼠志野というやきものについてわかる本はあるか。
- 回答
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『原色陶器大辞典』『日本のやきもの鑑定入門』などに、志野焼のうちの鼠志野についての記載があり。
- 回答プロセス
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751(陶磁器)の書架を探す。
『原色陶器大辞典』(淡交社)p760に「ねずみしの」の項目があり。白い土の上に鉄分の多い黄土を化粧がけして文様を掻き落とし、上に志野釉をかけたもの。1931(昭和6)年の美濃古窯の発掘調査の際、銀鼠色をしたこの陶片が多く出土したため、冗談に鼠志野と呼んだのが名の由来とのこと。p433「しのやき」の項にも、鼠志野についての記載があり。
『角川日本陶磁大辞典』(角川書店)p1072「鼠志野」には、桃山時代に美濃で作られた志野の一種で、鼠色から黒褐色の地に模様が白抜きとなって現れたものとあり。器種は茶碗・鉢・向付(むこうづけ)・額皿など。焼き方について詳述されているほか、東京国立博物館所蔵の重要文化財「鼠志野鶺鴒文鉢(ねずみしのせきれいもんはち)」のカラー写真があり。
『やきもの百科』(淡交社)p98「志野焼」には、五島美術館蔵の鼠志野鉢の白黒写真があり。また鼠志野についても言及があり。
『日本のやきもの鑑定入門』p37「美濃焼-志野-」には鼠志野の焼き方の解説のほか、鼠志野向付のカラー写真があり。
なお、鼠志野鶺鴒文鉢については、東京国立博物館の「e国宝」http://www.emuseum.jp/top?d_lang=ja から見ることができる。
- 事前調査事項
- NDC
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- 陶磁工芸 (751 9版)
- 参考資料
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- 『原色陶器大辞典』加藤 唐九郎/編(淡交社)
- 『角川日本陶磁大辞典』矢部 良明/編集代表(角川書店)
- 『日本のやきもの鑑定入門』矢部 良明/著(東京美術)
- 『やきもの百科』中島 誠之助/著(淡交社)
- キーワード
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- 志野焼(シノヤキ)
- 鼠志野(ネズミシノ)
- 美濃焼(ミノヤキ)
- 陶器(トウキ)
- 美術(ビジュツ)
- 鼠志野鶺鴒文鉢(ネズミシノセキレイモンハチ)
- 重要文化財(ジュウヨウブンカザイ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000134878