レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年03月12日
- 登録日時
- 2013/04/11 11:42
- 更新日時
- 2019/11/27 14:42
- 管理番号
- 京資-246
- 質問
-
解決
正保3(1646)年と正徳3(1713)年の京の町の火災についての資料はあるか。
- 回答
-
正保3年11月18日に祇園社で火災が発生した。また、正徳3年3月20日には油小路椹木町で出火し、73町1169軒を焼いた。これらの火災については、『緑紅叢書 第51輯 京の火事物語』、『京都の歴史 10年表・事典』、「京都歴史災害年表」(『京都歴史災害研究』第6号に収録)、『続皇年代略記』(『続々群書類従 第2 史伝部』に収録)、『日本災異志』に記載されている。
- 回答プロセス
-
1.『緑紅叢書 第51輯 京の火事物語』を調べたが、年表に記載があるのみだった。
2.『京都の歴史 10年表・事典』を調べたところ、p303の正保3年11月18日に「新造の祇園社に火災がある」と記載されており、出典に『道房公記』が挙げられていた。また、p338の正徳3年3月20日に「油小路椹木町の昼火事、73町、1169軒を焼く」と記載されており、出典に『基熙公記』が挙げられていた。京都府立総合資料館・京都府立図書館の蔵書検索システムでそれぞれの書名を検索したが、当館では所蔵していなかった。
3.『京都の歴史災害』を調べたところ、正保3年と正徳3年の火災については記載されていなかったが、p79~90「近世京都の大火」の参考文献に「京都歴史災害年表」(『京都歴史災害研究』第6号に収録)があった。
4.『京都歴史災害研究』第6号に収録されている「京都歴史災害年表」を調べたところ、正保3年の火災はp207にあり、原出典は『続皇年代略記』『基長記』、掲載書誌は『日本災異志』と記載されていた。また、正徳3年の火災はp210にあり、原出典は『続皇年代略記』、掲載書誌は『日本災異志』と記載されていた。
5.京都府立総合資料館・京都府立図書館の蔵書検索システムで、それぞれの書名を検索したところ、『続皇年代略記』は『続々群書類従 第2 史伝部』に収録されており、当館で所蔵していた。また、『日本災異志』も当館で所蔵していた。
- 事前調査事項
-
質問者によると、田中緑紅著『緑紅叢書 第51輯 京の火事物語』(京を語る会 1972年)に記載されているのではないかとのことだった。
- NDC
-
- 近畿地方 (216 9版)
- 参考資料
-
- 『緑紅叢書 第51輯 京の火事物語』 田中緑紅/著 京を語る会 1972 74p (当館請求記号K1/291.62/TA84/51)
- 『京都の歴史 10年表・事典』 京都市/編 学芸書林 1976 508,157p (当館請求記号K1/216.2/KY6/10)
- 『京都の歴史災害』 吉越昭久/編 片平博文/編 思文閣出版 2012 8,306,4p (当館請求記号K1/216.2/Y89)
- 『京都歴史災害研究』 立命館大学COE推進機構/編刊 立命館大学歴史都市防災センター/編 (当館請求記号キヨウ/K)
- 『続々群書類従 第2 史伝部』 国書刊行会 1907 767p (当館請求記号081/G94/3-2)
- 『日本災異志』 復刻版 小鹿島果/編 思文閣 1973 1冊 (当館請求記号Y/450.91/015388)
- キーワード
-
- 災害
- 正保
- 正徳
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000130199