レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年01月14日
- 登録日時
- 2013/03/12 15:38
- 更新日時
- 2013/05/31 11:12
- 管理番号
- 埼熊-2012-247
- 質問
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解決
終戦時台湾にいた人が日本に引き揚げたときの様子が書かれている本を見たい。
- 回答
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以下の資料を紹介した。
図書
『戦後引揚げの記録』(若槻泰雄著 時事通信社 1991)
p88-95「台湾」の節に台湾からの引揚げ概要の記述あり。
『埼玉県引揚者の手記』(埼玉県引揚者連合会 1974)
p173-178「引揚を憶う」(岡田政司)台湾からの引き揚げについての手記。
p421-423「埼玉県引揚者連合会のしおり 埼玉県引揚者の実態」「2 外地別、世帯別、人数」(統計)に台湾あり。
『私の戦争体験 上里町戦後50周年記念誌 語りつぐ繰りかえさぬために』(上里町 1998)
p394-395「私の戦争体験記」(倉野内輝夫)台湾からの復員状況について記述あり。
p479-483「独立機関銃第二十四大隊と共に」(横田種男)台湾からの復員について記述あり。
『引揚げと援護三十年の歩み』(厚生省援護局編 厚生省 1977)
p89 第二章「海外同胞の引揚げ」(二)中国軍管理地域に〈台湾〉の項あり。引揚げ日程や人数などの概要説明あり。また「台湾は戦争地域中最も平静に引揚げを完了した地区である」という記述あり。
p689-690〈統計〉の章に「年次別地域別引揚者数調(昭和51.12.末現在)」「地域別・身分別引揚者数調(昭和51.12.末現在)」の二表あり。ともに地域あるいは区分に「台湾」の項あり。また、附録の附図に「海外同胞引揚概況図」あり。
『秘録・終戦直後の台湾』(塩見俊二著 高知新聞社 1979)
p91-109〈内地引き揚げ進行〉〈日本的組織の潰滅〉の項に統治機構側から見た引き揚げの状況が記されているとともに、その他の部分でも随所に引き揚げに関連する記述あり。
『海外引揚者が語り継ぐ労苦[1](平和の礎)』(平和祈念事業特別基金 1991)
p209-225 5編の手記に台湾からの引き揚げに関する記述あり。
『海外引揚者が語り継ぐ労苦 2(平和の礎)』(平和祈念事業特別基金 1992)
p378-384〈台湾〉の項あり。4編の手記あり。
『海外引揚者が語り継ぐ労苦 3(平和の礎)』(平和祈念事業特別基金 1993)
p273-301〈台湾〉の項あり。12編の手記あり。
『海外引揚者が語り継ぐ労苦 7(平和の礎)』(平和祈念事業特別基金 1997)
p330-343「回想・台湾そして引揚げ」あり。
『海外引揚者が語り継ぐ労苦 8(平和の礎)』(平和祈念事業特別基金 1998)
p392-405「台湾からの引揚者の労苦」あり。
『高座海軍工廠関係資料集 台湾少年工関係を中心に』 (大和市管理部庶務課編 大和市管理部庶務課 1995)
p80-90「台湾少年工員の募集経過」に、台湾で教員をしていた人物の引き揚げに関する記述あり。
『琉球官兵顛末記 沖縄出身官兵等の台湾引揚げ記録』(台湾引揚記編集委員会編 台湾引揚記刊行期成会 1986)
『わたしたちの戦争体験 9 引揚』(日本児童文芸家協会著 学研教育出版 2010)
p8-31「海に消えた振り袖」(岡信子)に台湾からの引揚げに関するエピソードあり。また、著者の紹介記事と終戦時における台湾に関する簡単な記事あり。
p104-105「〈資料ページ〉海外からの引き揚げ」に、台湾からの引揚人数の記載あり。
雑誌
吉岡清一「朋あり遠方より来たる-台湾よりの引き揚げ体験記-」(『ふるさとわらび 第17号(昭和62年)』p67-70 蕨郷土史研究会 1987.12)
引き揚げの様子自体についての記述は少ない。
- 回答プロセス
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自館目録を〈台湾 & 引揚げ〉〈台湾 & 終戦〉〈引揚げ〉〈引揚者〉で検索する。
《Googleブックス》を〈台湾 & 引揚げ〉で検索した結果から該当しそうなものがあるが、いずれも県内なし。
「台湾引揚史: 昭和二十年終戦記」(台湾協会 1982 )
「敗戦外史: 台湾引揚者の記?」(宮崎隆造 原書房 1967 )
台湾統治に関する資料ほかを調査する。
日本史関係資料を確認する。
埼玉資料を探す。
《NDL-OPAC》を〈台湾 & 引揚〉で検索 する。
回答で紹介した以外に断片的な記述のあった資料は次のとおり。
『大日本帝国の崩壊と引揚・復員』(増田弘編著 慶応義塾大学出版会 2012)
他地域からの復員に関する記述が主だが、わずかに台湾に関する記述と関連文献の紹介あり。
p38 台湾における日本軍の復員および在台日本人の本国送還に関する記述あり。
『図説台湾の歴史』(周婉窈著 濱島敦俊監訳 平凡社 2007)
p168-171 引き揚げについての記述および写真あり。
『台湾の歴史 古代から李登輝体制まで』(喜安幸夫著 原書房 1997)
p149-150「日本財産の接収と日本人の引き揚げ」の節あり。接収に関する記述が中心。
『特別企画展「終戦と引揚げ」展示図録』(埼玉県平和資料館 1997)
p12-13「(2)中国軍管区からの引揚げ」の項あり。「台湾」の名も見える。
p31 「98 私人財産清冊(台湾)」と題された伝票の写真あり。
p34「海外引揚概況図(昭和51年12月末現在)」あり。引揚者総数6,290,702人中、台湾からの引揚者数479,544人と記載あり。
p36-37「地方引揚援護局の設置と引揚者数」の図あり。8箇所で台湾方面からの引揚受入あり。
『引揚援護の記録 続』(厚生省引揚援護局総務課編 厚生省 1955)
p21「在外邦人引揚統計表(昭和25.5.1現在)」に台湾地域の数値あり。項目は「地域」「引揚対象基本数(推定数)」「引揚数累計」「引揚予定数(推定数)」
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210 9版)
- 社会福祉 (369 9版)
- 記録.手記.ルポルタージュ (916 9版)
- 参考資料
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- 『戦後引揚げの記録』(若槻泰雄著 時事通信社 1991)
- 『埼玉県引揚者の手記』(埼玉県引揚者連合会 1974)
- 『私の戦争体験 上里町戦後50周年記念誌 語りつぐ繰りかえさぬために』(上里町 1998)
- 『引揚げと援護三十年の歩み』(厚生省援護局編 厚生省 1977)
- 『秘録・終戦直後の台湾』(塩見俊二著 高知新聞社 1979)
- 『海外引揚者が語り継ぐ労苦 1-3,7,8(平和の礎)』(平和祈念事業特別基金 1991-1998)
- 『高座海軍工廠関係資料集 台湾少年工関係を中心に』 (大和市管理部庶務課編 大和市管理部庶務課 1995)
- 『琉球官兵顛末記 沖縄出身官兵等の台湾引揚げ記録』(台湾引揚記編集委員会編 台湾引揚記刊行期成会 1986)
- 『わたしたちの戦争体験 9 引揚』(日本児童文芸家協会著 学研教育出版 2010)
- 『ふるさとわらび 第17号(昭和62年)』(蕨郷土史研究会 1987.12)
- キーワード
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- 引揚者
- 日本人(台湾在留)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000128767