・『近世日本経済史:上杉鷹山と米沢藩政史』(渡辺與五郎/著 文化書房博文社 1973.4)
369頁に『細井平洲』(後藤三郎/著 啓文社 1939)および『近世日本の儒学』(徳川公継宗七十年祝賀記念会/編 岩波書店 1941)から引用で細井家の家系について一部のみ記述があります。
これを渡辺與五郎氏は以下のように系図化しています。
紀長谷雄―・―(孫)「雄文」(河内国細井郷に住す、因て細井を氏となす)・・・(この間十九代)―岑克(三河に住す)―克成(今川義元に仕へて裨将となる)―岑広―雄貞(遠江国浜松に往き徳川家康に仕り、又姉河の役に功あったが後尾張国平島に住み退隠して農を以って業とする)―貞久―恭久―恭正―正長―正方と徳氏(徳氏が細井平洲です。正方とは兄弟です)―徳昌(平洲の孫女の婿養子)
また、平洲以降の系図が371頁に記載されており、明治頃まで追うことができます。
長谷雄以下平洲までの系図については、以下の2点にも『近世日本経済史:上杉鷹山と米沢藩政史』と同じような記述がありました。
・『細井平洲』(高瀬代次郎/著 隆文館図書 1919.3)
27-28頁。なお、岑広の前に岑徳の名があります。また恭久は恭貞と記載されています。
・『細井平洲教育説選集』(武田勘治/編 第一出版協会 1937.7)
2頁。
・『尊卑分脈 第四篇(新訂増補国史大系60)』(黒板勝美/編 吉川弘文館 1977.6)
204頁に「長谷雄」は載りますが、「雄文」の名はありませんでした。『同 別巻2』の索引を確認しましたが、「雄文」はありません。
・『地下家伝』(正宗敦夫/編 日本古典全集刊行会 1937.9 現代思潮社 1978.8復刻)
索引を見ましたが、該当する人物には当たりませんでした。
GoogleBooksで確認すると、『東海市史 資料編 第3巻』に「平洲家系図」が載っているようです。この系図が平洲より遡るのかどうかは所蔵していませんので、確認できませんでした。