レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年05月15日
- 登録日時
- 2012/12/16 13:50
- 更新日時
- 2013/03/10 10:18
- 管理番号
- 島根参2012-05-008
- 質問
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解決
毎年、庭の木を荒らして困っている「テントウノミハムシ」(黒い体に赤い星が2つある)について書いてあるものを探している。
- 回答
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当館所蔵資料より、以下の資料を紹介。「テントウノミハムシ」について掲載があっても、写真に簡単な解説が付いているものが多く、解説が多くあった【資料1・5・6】を貸出、複写して提供。
資料1:p167~172「テントウノミハムシ」に、ヒイラギの害虫として解説がある。別名として、テントウトビハムシ、ヤチダモトビハムシ、ジュウイチホシノミハムシが挙げられている。被害のようすと診断ポイント、害虫の生態、防除のポイントについて専門的な記述がある。
資料2:カラー写真のみ。
資料3:類似種として「テントウムシハムシ」は頭、前胸背面、脚が黒褐色であるとの記述がある。「ヘリグロテントウノミハムシ」の幼虫と成虫のカラー写真の掲載があり、特徴、食草、分布についての解説がある。
資料5:植物の害虫として「ハムシ」の項目があり、「テントウノミハムシの幼虫」「交尾中のテントウノミハムシの成虫」のカラー写真がある。また、《発生時期について》成虫で越冬。6月ごろから夏にかけて幼虫が活動するものが多い。《症状について》成虫は葉を食害し、葉に穴をあけたり、ひどいときは葉を食い尽くしたりする。《対策について》幼虫は薬剤が効きにくいので、成虫の期間に薬剤を虫に直接かかるように散布して駆除する。
資料6:p948~949「テントウノミハムシ」の項目があり、成虫と幼虫のカラー写真がある。ハムシ科で、テントウトビハムシともいう。被害と生態として、成虫で落葉下などで越冬、5月ごろから再び現れて葉を食害、6月ごろ葉裏に産卵、幼虫は葉肉内に潜入して食害し、成虫の被害よりも大きい。7月に老熟して地上に降り、土中で孵化する。新成虫は7月ごろ現れて葉を食い、10月ごろから越冬に入る。ヒイラギ、モクセイ、ヤチダモなどが食草との記述がある。
資料7:p346「テントウノミハムシ」があり、簡単な解説がる。p347のPLATE176「16a」「16b」が成虫の写真。
資料8:p67「てんとうのみはむし」があり、簡単な解説がある。一見「ヒメアカボシテントウ」に似ているとの記述あり。
資料9:p398「テントウトビハムシ」に、特徴などの解説がある。PLATE176の「3737a」「3737b」が成虫の写真。
- 回答プロセス
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(1) 参考資料の【資料4】より、【資料6・7・8】の内容を調査。
(2) そのほか、昆虫(486)の参考資料を調査。→【資料3・9】
(3) 一般の書架で甲虫、害虫について書かれた資料を調査。→【資料1・2・5】
<参考として>
〔Wikipedia:ハムシ〕http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%A0%E3%82%B7(最終確認2013/3/1)より、
ハムシ・・・甲虫目ハムシ科の総称。現在日本に約780種が知られる。6mm前後のものが多く、おおむね草食性。
以下の資料は調査済み。
・『昆虫 2 改訂新版 世界文化生物大図鑑 甲虫』(世界文化社,2004.6)
・『家屋害虫事典』(井上書院,1995.2)
・『植物病害虫の事典』(朝倉書店,2001.1)
・『生活害虫の事典』(朝倉書店,2003.12)
・『日本植物病害大事典』(全国農村教育協会,1998.11)
- 事前調査事項
- NDC
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- 昆虫類 (486 8版)
- 花卉園芸[草花] (627 8版)
- 作物栽培.作物学 (615 8版)
- 参考資料
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【資料1】 農文協 編. 原色花卉病害虫百科 7. 農山漁村文化協会, 2008.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000009313634-00 , ISBN 9784540072932 (p167~172「テントウノミハムシ」当館請求記号 627.1/ノ/7) -
【資料2】 黒沢良彦, 渡辺泰明 解説 , 栗林慧 写真. 甲虫. 山と溪谷社, 2006. (山溪フィールドブックス : 新装版 ; 6)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000008595634-00 , ISBN 4635060632 (p220「テントウノミハムシ」当館請求記号 486.6/ク06/) -
【資料3】 日本産幼虫図鑑. 学習研究社, 2005.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007938144-00 , ISBN 4054023703 (p260「ヘリグロテントウノミハムシ」当館請求記号 R486/ニ05/ ※貸出禁止資料) -
【資料4】 日外アソシエーツ編集部 編. 昆虫レファレンス事典. 日外アソシエーツ, 2005.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007785463-00 , ISBN 481691921X (当館請求記号 R486/コ05/ ※貸出禁止資料) -
【資料5】 桜井廉 著. 園芸病虫害の防ぎ方 : カラー図解でよくわかる. 金園社, 1997. (エンジョイシリーズ)
(p50「ハムシ」)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002596545-00 -
【資料6】 梅谷献二, 岡田利承 編. 日本農業害虫大事典. 全国農村教育協会, 2003.
(p948~949「テントウノミハムシ」 当館請求記号 R615.8/ウ03/ ※貸出禁止資料)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000004134888-00 -
【資料7】 原色昆虫大図鑑 第2巻. 北隆館, 1963.
(p346「テントウノミハムシ」当館請求記号 書庫R486/56/2 ※貸出禁止資料)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I000643251-00 -
【資料8】 日本甲虫学会/編. 原色日本昆虫図鑑 上 8版. 保育社, 1961.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I000501206-00 (p67「てんとうのみはむし」 当館請求記号 書庫R486/20/1 ※貸出禁止資料) -
【資料9】 中根猛彦, 大林一夫, 野村鎭, 黒沢良彦 旧版著. 原色昆虫大圖鑑 第2巻(甲虫篇) 新訂. 北隆館, 2007.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000008567513-00 , ISBN 9784832608269 (p398「テントウトビハムシ」R486/ゲ/2 ※貸出禁止資料)
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【資料1】 農文協 編. 原色花卉病害虫百科 7. 農山漁村文化協会, 2008.
- キーワード
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- テントウノミハムシ
- ハムシ
- テントウトビハムシ
- 害虫
- ヒイラギ
- ヤチダモ
- モクセイ
- 甲虫
- 昆虫
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000115855