レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年05月23日
- 登録日時
- 2012/11/22 09:59
- 更新日時
- 2014/09/02 00:30
- 管理番号
- 10-3A-201211-10
- 質問
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解決
大正区の橋について知りたい。
- 回答
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大正区は大阪市の西、川と海に囲まれたウォーターフロントとも言うべき地に位置しており、現在も大阪市にある渡船場8箇所のうち7箇所が区内にあり、市民の足として利用されていますが、橋もまた近隣の区および区内をつなぐ大切な動脈となっています。
現存する橋は12基ですが、記録では71基もあったそうです。そのうち産業の発達に伴って工場などに行くために個人で架けられた橋も19基あったと『大正区の歴史を語る』p16に記載されていますが、現在は地名やバス停名にその名のみ残す橋も多く、どこにどんな橋が架けられていたのか、興味が持たれます。『大阪春秋63号』p23~37では消えた橋名を、『大正区の歴史を語る』p117では「おもいでの橋」の項でどこにどのような橋があったのかを、見ることもできます。
さて、大正区に橋がこのように数多く架けられるようになったのは、明治末から大正時代にかけてのことでした。市電が路線を延ばすにつれて、大正区の住民から運動が起こり、まず大正橋が架設されました。前出の『大阪春秋63号』に当時の様子が詳しく記載されています。
大正区の橋は美しいものが多く、船の航行のために工夫をこらしたもの・ユニークな形のものもあり、生活に欠かせない施設(道路)であるとともに、心洗われるような景観を保っています。中には歩いて、あるいは自転車で渡ることができる歩道付きの橋もあります。『わたしたちのまち大正区』p17~19、『わがまち大正』p29~33で現在の橋の姿や大きさ、利用についても知ることができます。
また、大正区のホームページには「区内のスポット」のひとつとして「大正区の橋」が美しい写真とともに詳しく紹介されています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 近畿地方 (216 9版)
- 橋梁工学 (515 9版)
- 参考資料
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- 『大正区の歴史を語る』大阪市大正区役所 2005 <当館書誌ID:0011134761>
- 『大阪春秋 63号 港区・大正区』大阪春秋社 1991 <当館書誌ID:0070108805>
- 『わたしたちのまち大正区』 大阪市大正区役所 2007 <当館書誌ID:0011422720>
- 『わがまち大正』 大正区制施行70周年記念事業実行委員会 2003 <当館書誌ID:0010499553>
- 大正区役所ホームページ「区のスポット」
- http://www.city.osaka.lg.jp/taisho/page/0000000471.html (2009年12月25日確認)
- キーワード
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- 大阪府大阪市大正区
- 橋
- 大正区の橋
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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当館事例「大正橋(大阪市)架橋のいきさつに関する資料」https://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000109348
及び「大阪市大正区にある大正橋の開通式は、大正4年8月の何日か?市電が開通した日と開通式の日が違うようだ。
」https://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000042648もご参照ください。
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000114560