レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年09月11日
- 登録日時
- 2012/10/25 16:45
- 更新日時
- 2013/01/22 10:43
- 管理番号
- 埼久-2012-076
- 質問
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解決
「ウラジオストク」はどういう意味か知りたい。
- 回答
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『世界地名ルーツ辞典』等で確認したところ、本来は「東(東洋)の領地」という意味を持つ。
『世界地名辞典 西洋編』等には、ウラジの部分を支配・征服すると訳し、「東方を支配せよ」としている資料もあった。
- 回答プロセス
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『世界地名ルーツ辞典 歴史があり物語がある』(牧英夫編著 創拓社 1989)
p69「ウラジボストク Vladivostok」の項あり。 「(1860年に建設された時に)コーカサス地方にあったウラジコーカサス市「コーカサスの領地」の地名を借用して、ウラジボストクと命名された。この地名は、ロシアとのウラジvlade(nie)「領地」とボストクvostok「東、東洋」を合成し、「東洋の領地」の意味を持つ。」
『外国地名由来辞典』(本保正紀著 金沢 能登印刷出版部 1995)
p37「ウラジオストク Vladivostok」の項あり。 「ロシア連邦、シベリア南東端の港。ロシア語のウラジvladi「治める」「占領」とボストークvostok「東」の合成地名で、「東の領地」の意。」
『世界地名語源辞典』(蟻川明男著 古今書院 1993)
p29「ウラジボストーク Vladivostok」の項あり。「東方の征服 Vladiは「征服する」、-vostokは「東」
『世界地名辞典 西洋編』(小林望編 徳久球雄編 東京堂出版 1980)
p81「ヴラジヴォストーク」の項あり。 「ヴラジ(支配せよ)、ヴォストーク(東方)で「東方を支配せよ」という意味である。」
ウィキペディアの〈ウラジオストク〉には 「ロシア語名はウラジヴォストーク(ヴラジヴォストーク、ヴラヂヴォストークなど)で、「ヴォストーク」は「東」を意味し、「ヴラジ-」は「領有・支配する、物件を自由に使う、制御する」を意味する動詞「владеть (ヴラヂェーチ)」から来ている。この名称は「東方を支配する町」を意味する」等記述されている。
念のためロシア語辞典で動詞「владеть (ヴラヂェーチ)」を確認する。
『研究社露和辞典』(東郷正延〔ほか〕編 研究社 1988)
p214「владеть」の項あり。「1(a)所有する(b)〈能力を〉持つ 2(a)支配する、領有する(b)掌握する (c)あやつる・・・」
- 事前調査事項
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「毎日新聞」
- NDC
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- 地理.地誌.紀行 (290 9版)
- 参考資料
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- 『世界地名ルーツ辞典 歴史があり物語がある』(牧英夫編著 創拓社 1989)
- 『外国地名由来辞典』(本保正紀著 金沢 能登印刷出版部 1995)
- 『世界地名語源辞典』(蟻川明男著 古今書院 1993)
- 『世界地名辞典 西洋編』(小林望編 徳久球雄編 東京堂出版 1980)
- キーワード
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- 地名-ロシア
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 地名
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000112980