レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年07月15日
- 登録日時
- 2012/09/23 15:16
- 更新日時
- 2012/10/19 17:04
- 管理番号
- 相橋-H24-092
- 質問
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解決
お伽草子の「一寸法師」という作品について知りたい。発生した地域や時代などがわかるものを紹介して欲しい。
- 回答
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①~④の資料を提供した。
- 回答プロセス
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市内OPACでキーワードを“一寸法師”、対象を参考図書にして検索すると次の資料が見つかった。
①『中世王朝物語・御伽草子事典』 神田龍身/編 勉誠出版 2002 (自館請求記号:R913)
p708-711に「一寸法師」の項目がある。成立、分類、梗概、素材・関連作品、特色、翻刻、参考文献などが書かれており、一寸法師のおおまかな全体像がつかめる。
①の資料の近くを探すと次の資料が見つかった。
②『お伽草子事典』 徳田和夫/編 東京堂出版 2002 (自館請求記号:R913)
p156-158に記述がある。一寸法師の成立期は室町末期か近世初期ごろとしている。分類、梗概、内容、主要伝本などについて書かれている。
伝説や昔話に関する資料がある棚(分類38)から次の資料を見つけた。
③『日本昔話事典 縮刷版』 稲田浩二/(他)編 弘文堂 1994 (自館請求記号:R388)
p62-65に記述がある。お伽草子の一寸法師だけでなく、民間伝承の中の小さな姿で世に現れる者が主人公の話にもふれ、古くは「小さ子」と呼ばれていたと述べている。「小さ子」の全国の伝承分布図も載っている。
④『日本昔話ハンドブック 新版』 稲田浩二/編 三省堂 2010 (自館請求記号:LC388.1)
p73-74に記述がある。「一寸法師」のあらすじ、背景と解説の項目があり、わかりやすく述べられている。
本書によると一寸法師のタイプは「鬼退治型」と「狡猾者型」があるが両者のモチーフが混ざっているものもあるという。分布は青森から鹿児島県奄美地方まである。江戸時代に渋川版御伽草子の一篇として流布した「一寸法師」が類話の筆頭だという。
- 事前調査事項
- NDC
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- 小説.物語 (913 9版)
- 伝説.民話[昔話] (388 9版)
- 参考資料
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- 『中世王朝物語・御伽草子事典』 神田龍身/編 勉誠出版 2002 (自館請求記号:R913)
- 『お伽草子事典』 徳田和夫/編 東京堂出版 2002 (自館請求記号:R913)
- 『日本昔話事典 縮刷版』 稲田浩二/(他)編 弘文堂 1994 (自館請求記号:R388)
- 『日本昔話ハンドブック 新版』 稲田浩二/編 三省堂 2010 (自館請求記号:LC388.1)
- キーワード
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- 一寸法師
- お伽草子
- 小さ子
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 学生
- 登録番号
- 1000111705