レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/06/02
- 登録日時
- 2012/07/20 02:02
- 更新日時
- 2012/07/20 02:02
- 管理番号
- 滋2011-1809
- 質問
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解決
万葉集に収録されている「秋山のしたへる妹」で始まる和歌の全文、歌の意味、作者、収録巻数を知りたい。
- 回答
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『淡海万葉の世界』によりますと、和歌の全文は「秋山のしたへる妹(いも)なよ竹のとをよる子らはいかさまに思ひをれか??繩(たくなは)の長き命を露こそば朝(あした)に置きて夕(ゆふべ)は消ゆと言へ霧こそば夕に立ちて朝は失(う)すと言へ梓弓(あづさゆみ)音聞くわれもおぼに見し事悔(くや)しきを敷??(しきたへ)の手枕(たまくら)まきて劔刀(つるぎたち)身に副(そ)へ寝(ね)けむ若草のその夫(つま)の子はさぶしみか思ひて寝(ね)らむ悔(くや)しみか思ひ恋ふらむ 時ならず過ぎにし子らが朝露のごと夕霧のごと」で、歌の意味は「秋山のもみじのように美し妹、なよ竹のようにしなやかな妹はどのように思ってか、長い命であるものを、露は朝に置いて、夕方には消えるというが、露は夕方に立って朝にはなくなるというが、そんなに早く(死んだという)噂を聞いた私も、これまでぼんやりと見ただけだったことが、くやしいと思われるほどなのに、采女(うねめ)の手を枕にして添い寝したであろうその夫は、どんなに寂しいと思って、寝ていることであろうか、くやしく思って恋慕っていることであろうか、思いがけなく死んでいったあの采女が、朝露のように、夕霧のように。」とあります。また同資料には、作者は「柿本人麿」で、収録巻数は「万葉集 巻二」と記されています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌 (911 8版)
- 参考資料
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- 1 淡海万葉の世界 藤井五郎∥著 サンライズ出版 2000年 S-9100- 00 p.73
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2 萬葉の近江 滋賀アララギ会∥編 白川書院 1971年 S-9100- 71 p.55 -
3 万葉の歌 8 広岡義隆∥著 保育社 1986年 S-9100- 86 p.121
- キーワード
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- 和歌
- 柿本人麿
- 万葉集
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000109044