レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20120307
- 登録日時
- 2012/07/11 02:04
- 更新日時
- 2012/07/11 18:07
- 管理番号
- 広県図20120007
- 質問
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解決
「エンディングノート」という言葉は,いつ頃,誰が使い始めた言葉なのか知りたい。
- 回答
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「エンディングノート」は,NPO法人「ニッポン・アクティブライフ・クラブ(NALC)」が,会員の要望を受けて2003年2月に出版した。NALCのホームページには,ノートの発案者としてNALCの早野矢須男氏の名前があった。
- 回答プロセス
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まず,新語やカタカナ語の辞典を調査した。
その中で,最古のものは『現代用語の基礎知識 2005』だった。
次に,新聞記事をオンラインデータベースで調査した。
各データベースとも,2003年の記事が最古であった。(平成24年7月5日確認)
検索キーワードは,「エンディングノート」。
聞蔵Ⅱ:朝日新聞(大阪) 2003年4月7日夕刊,p.3
「エンディングノート(おとなの時間 メッセージ)」
日経テレコン21:日本経済新聞 2003年4月19日夕刊,p.10
「自分の介護や葬儀,大阪のNPO法人,「もしも」の対応今決める」
ELNET:毎日新聞(大阪) 2003年9月17日朝刊,p.15
「もしもの時のために残す言葉 「エンディングノート」半年で2万部」
また,検索キーワードを「終末期」「ノート」としたところ,次の記事がヒットした。(平成24年7月5日確認)
ELNET:読売新聞(大阪) 2003年3月7日朝刊,p.27
「終末期ノート NPO作成 財産・お墓・・・人生設計書き残す」
雑誌記事については,MAGAZINEPLUSで検索した。(平成24年7月5日確認)
検索キーワードは「エンディングノート」。
『アエラ』17巻50号(2004.11.8),『週刊東洋経済』6192号(2009.3.14)などに関連記事を見つけた。
これらの新聞・雑誌の記事を確認したところ,NPO法人「ニッポン・アクティブライフ・クラブ(NALC)」が会員の要望を受けて出版したところ,評判を呼び,同種の出版物が相次いだことがわかった。
出版時期は,NALCのホームページに,2003年2月に初版発行とある。ノートの発案者として,NALCの早野矢須男氏を講師として招き,セミナーを開催したとの記述があった。
参考URL:NALC ニッポン・アクティブライフ・クラブ(平成24年7月5日確認)
http://nalc.jp/
「ナルク エンディングノートの説明」あり。
- 事前調査事項
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『大きな活字のコンサイスカタカナ語辞典』第2版,2001.5 記載なし
『大きな活字のコンサイスカタカナ語辞典』第3版,2005.2 記載あり
『大きな活字のコンサイスカタカナ語辞典』第4版,2010.2 記載あり
- NDC
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- 民法.民事法 (324 9版)
- 家族問題.男性.女性問題.老人問題 (367 9版)
- 参考資料
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- 死をデザインする 最期まで自分らしく生きる / アエラ 17(50) [2004/11/8] p.42-47
- 静かな人気のエンディングノート「安心して生きる」ために書く 週刊東洋経済 6192 [2009/3/14] p.72
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現代用語の基礎知識 2005 自由国民社 2005.1<当館請求記号R813.7/ケン1/105> p.1078
- キーワード
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- エンディング
- ノート
- 遺言
- 遺贈
- ニッポン・アクティブライフ・クラブ
- NALC
- ナルク
- 終末期
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 「エンディングノート」の出版時期について,上記日本経済新聞夕刊 2003年4月19日の記事には,(2003年)3月中旬から販売を始めたとあるが,回答にはNALCのホームページにある初版の年月をとった。
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000108383