レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年05月27日
- 登録日時
- 2011/12/27 19:56
- 更新日時
- 2011/12/27 19:56
- 管理番号
- tr221
- 質問
-
未解決
二荒山神社の神使が蜂であるという記事を見た。謂れなどが分かる資料はあるか。
- 回答
-
『神道事典』(国学院大学日本文化研究所/編 弘文堂 1994)のp41「神使」の項に、「二荒山・日吉の蜂」とあります。ここで、神社名に「ふたらさん」と仮名が振られていたので、日光二荒山神社を指すものと考えられます。よって、日光二荒山神社の資料を中心に、念のため宇都宮の二荒山神社の資料も調査しました。しかし、二荒山神社の神使に関する記述自体、確認することができませんでした。
調査資料は以下のとおりです。
『栃木県神社誌 神乃森 人の道』(栃木県神社庁/編 栃木県神社庁 2006)
『日光二荒山神社』(日光二荒山神社/編 日光二荒山神社 1982)
『日光・宇都宮の神々の変遷 二荒山神社縁起成立の背景』(細矢藤策/著 国学院大学栃木短期大学国文学会 1983)
『全国神仏御利益事典』(中山慧照/著 国書刊行会 1996)
『日本民俗語大辞典』(石上堅/著 桜楓社 1983)
『日本民俗宗教辞典』(池上良正/〔ほか〕編集 東京堂出版 1998)
『日本神さま事典』(三橋健/編・著 白山芳太郎/編・著 大法輪閣 2005)
『日本の神様読み解き事典』(川口謙二/編著 柏書房 1999)
『動物信仰事典』(芦田正次郎/著 北辰堂 1999)
『日本の神社を知る事典 日本の代表神社90社の縁起・祭神・神徳』(菅田正昭/著 日本文芸社 1989)
『二荒山神社の日神(太陽)信仰 その縁起物語を基点として』(細矢藤策/著 細矢藤策 1995)
『二荒山神社』(尾崎喜左雄/著 尾崎先生著書刊行会 1984)
『下野国一の宮国幣中社 二荒山神社略記』(森口奈良吉/著 国幣中社宇都宮二荒山神社社務所 1936)
『宇都宮二荒山神社誌 通史編』(雨宮義人/著 宇都宮二荒山神社/編 宇都宮二荒山神社 1990)
『日光綺談』(藤井萬喜太/著 三元社 1937)
『日光の故実と伝説』(星野理一郎/著 栃木県連合教育会 1960)
『栃木県史 3.神社編』(田代善吉/著 下野史談会 1934)
『翻刻二荒山神社縁起』(細矢藤策/著 1975)については、翻刻部分が多く、内容の詳細は確認できませんでした。
また、『日本史のなかの動物事典』(金子浩昌/〔ほか〕著 東京堂出版 1992)p140-141の「蜂蜜」の項に
日本では、『日本書紀』の皇極天皇二年(六四三)の条に「この歳、百済の太子余豊、蜜蜂の房四枚を以て三輪山に放ち養ふ。しかれどもつひに蕃息らず」とあるのが養蜂事始めであるが(略)三輪山は奈良盆地の東南部に位置する標高四百六十七メートルの山で、大物主神を祭る大神神社の神体となっている。(後略)
とあるので、大物主神(二荒山神社の主祭神、大己貴命を指すとされる)と蜂の関わりは見出せそうですが、このほかに両者のつながりを示すような資料は確認できませんでした。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
- キーワード
-
- 二荒山神社
- 神使
- 蜂
- 大己貴命
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000099053