レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/11/30
- 登録日時
- 2011/12/16 02:00
- 更新日時
- 2013/03/11 00:30
- 管理番号
- 滋2011-0836
- 質問
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解決
近江にあった水口(みなくち)城の所在地などのほか、その歴史を知りたい。
- 回答
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『定本日本城郭事典』によりますと、所在地は「甲賀郡水口町」、別称は「岡山城」、創築年代は「天正十三年、寛永十年」、創建者は「中村一氏、小堀遠州」、形式は「山城、平城」です。城の歴史は「天正十三年(一五八五)中村一氏の築城、三雲城の遺材が用いられた。山頂に本丸、二の丸、三の丸が築かれ、麓の外郭は堀をめぐらし、家臣の屋敷があった。一氏の後、増田長盛、長束正家が城主となった。慶長五年(一六〇〇)正家は上杉征伐に向かう家康を招待し、家康を謀殺しようとしたが、甲賀者の密告で家康は難をまぬがれたという。関ヶ原に正家は敗れ、廃城となった。以上は水口城の前史で、岡山城、水口古城と呼ばれる。寛文九年(一六三二)小堀遠州が、将軍往還の宿舎として新城を築いた。凸字の小規模な城であったが、将軍専用の施設で、かなり作事は入念に行なわれた。築城以来、番城として城代が預かり、正徳三年(一七一三)には秋元但馬守の指図で建物は取り壊された。天和二年(一六八一)加藤嘉明の孫明友が二万石で封じられ、一時、鳥居忠英と交替したが、再封して二万五千石で明治まで相続いた。」とあります。なお、甲賀郡水口町は現在甲賀市水口町になっています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本の建築 (521 8版)
- 参考資料
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- 1 定本日本城郭事典 西ケ谷恭弘∥編 秋田書店 2000年 R-5218-ニ p.229
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2 日本城郭辞典 鳥羽正雄∥著 東京堂出版 1995年 R-5218-ト -
3 国別城郭・陣屋・要害・台場事典 西ケ谷恭弘∥編 東京堂出版 2002年 R-5218-ニ -
4 近江の山城ベスト50を歩く 中井均∥編 サンライズ出版 2006年 S-2900- 06 -
5 近江城郭探訪 滋賀県教育委員会∥編 滋賀県文化財保護協会 2006年 S-2900- 06 -
6 滋賀県中世城郭分布調査 2 甲賀の城 滋賀県教育委員会∥編 滋賀総合研究所∥編 滋賀県教育委員会 1984年 5B-5200-2 -
7 日本城郭大系 11 新人物往来社 1980年 S-5200- 80 p.283-284 -
8 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.701
- キーワード
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- 水口城
- 城跡
- 岡山城
- 中村一氏
- 小堀遠州
- 小堀政一
- 加藤氏
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000097862