レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年09月29日
- 登録日時
- 2011/11/10 11:17
- 更新日時
- 2011/12/02 13:48
- 管理番号
- 島根参2010-09-002
- 質問
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解決
朝鮮の陶芸家「徐仙吉」について記述のある本を探している。
- 回答
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当館所蔵の【資料1】のp142に、「徐仙吉」粉青・粉引茶碗のカラー写真が1枚ある。また、p184「申正煕 井戸茶碗を再現した陶工」のはじまりの文章に、「1972年の秋、首都ソウルと釜山からほぼ等距離に位置する慶尚北道聞慶郡の寒村に三人の陶工・申正煕と千漢鳳、徐仙吉がいた。(後略)」の記述がある。
p230~233の「窯元一覧」には、徐仙吉(ソ ソンギル SEO SEON GIL)の窯名、住所、「号は松山、窯名は陳安窯」等の記述がある。
<2011/11/29追記>
資料2:p22に、「五十路の佳境をむかえた陳安窯(チナンヨ)の徐仙吉。号は松山。日本の茶人に好かれる素朴な力強い作風。」として、作業をしている本人の姿のカラー写真が1枚、p27「徐仙吉・井戸茶碗」では作品のカラー写真が1枚ある。
また、p33~の「現代名工列伝」のなかの「徐仙吉」の項目(p42~43)では、本人の写真(白黒)1枚と、1939年金泉(キムチョン)に生まれた、熱心なクリスチャンという一風変わった陶工として、生い立ちから紹介されている。
- 回答プロセス
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(1)自館OPAC、〔リサーチナビ〕http://rnavi.ndl.go.jp/rnavi/(最終確認2011/12/2)等で「徐仙吉」を検索するも該当なし。
(2)陶芸(751)の書架に直接あたり、「高麗茶碗」「朝鮮茶碗」「李朝陶磁」など朝鮮の陶芸に関する資料を調査するも、現代の作家であるため、なかなか見つからなかった。
(3)そのなかで、島根県出身の報道写真家である桑原史成の【資料1】に「徐仙吉」についての記述や作品の掲載があったことから、桑原氏の「韓国」を取材したほかの資料も調査。
- 事前調査事項
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質問者によると、徐仙吉の窯元は鳥嶺窯(ちょうれいがま)で、戦後に日本で個展のようなものを開いたことがあるとのこと。
質問を受けた図書館で、インターネット検索したところ、「徐仙吉」は本名で、「徐陶斎」という名前で作品を作っており、1937年に慶尚南道に生まれたとあったとのこと。その図書館で、以下の資料は調査済。
・『朝鮮人物事典』 木村誠/編 吉田光男,大和書房,199505
・『現代日本の陶芸家 最新版』 陶磁郎/編,洋泉社,2010.3
・『すぐわかる作家別やきものの見かた』 中ノ堂 一信/編,東京美術,2004.2
・『朝鮮を知る事典 新訂増補』 伊藤 亜人/監修 大村 益夫/監修,平凡社,2000.11
・『韓国陶磁器めぐり』 新見寿美江編・著, JTB,2001.9
・『世界人名辞典 東洋編 新版 増補版』 河部 利夫/編 中村 義/編, 東京堂出版,1994.7
・『名前から引く人名辞典 新訂増補』 日外アソシエーツ株式会社/編,日外アソシエーツ,2002.8
・『やきものの知識百科』 主婦と生活社,1992.8
- NDC
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- 陶磁工芸 (751 8版)
- 参考資料
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- 【資料1】 『高麗・李朝現代陶磁撰』 桑原史成/写真,毎日新聞社,198506 ※貸出禁止資料 (p142「徐仙吉」、p184「申正煕 井戸茶碗を再現した陶工」、p230~233「窯元一覧」 郷土人751.2/ク85/)
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【資料2】 『韓国真情吐露』 桑原 史成/写真・文,大月書店,1990.10
(p22(カラー写真)、p27「徐仙吉・井戸茶碗」、p42~43「徐仙吉(ソ ソンギル)」 書庫292.1/ク90/
)
- キーワード
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- 徐仙吉(ソ ソンギル)
- 井戸茶碗
- 韓国
- 朝鮮茶碗
- 高麗茶碗
- 陶工
- 陳安窯
- 粉青
- 陶磁
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000096357