レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011/02/24
- 登録日時
- 2011/10/18 02:03
- 更新日時
- 2011/10/18 02:03
- 管理番号
- 滋2010-0132
- 質問
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解決
近世の近江商人で複式簿記を採用した会計システムを採用していた商家があったそうだが、それはどこか。
- 回答
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日野商人の中井源左衛門家で、貸借対照表と損益決算書を含む複式簿記の構造をもっていました。ただし、西洋の複式簿記とは異なり、中井家の方法は、売り場で売立帳(売上帳)に取引内容を記帳し、一方結界の中にいる金銭出納担当者が金銀出入帳を記帳しました。そして営業終了後夕食前に店員がその日の記帳のつきあわせを行いました。これを「帖合」といいました。中井家では、1746年(延享3)頃からの決算では、大福帳を総勘定元帳として毎年店卸帳が作成されています。なお、同様なシステムを日野商人で、仙台で活躍した藤崎惣兵衛家や秩父の矢尾喜兵衛家、五個荘(現、東近江市)の外村与左衛門家でも採用していたことが、近年明らかになっています・
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 商業史.事情 (672 8版)
- 参考資料
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- 1 近江商人ものしり帖 渕上清二∥著 三方よし研究所 2008年 S-6700- 08
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2 江州中井家帖合の法 小倉榮一郎∥著 ミネルヴァ書房 1962年 S-6745- 62 -
3 近江商人中井家の研究 江頭恒治∥著 雄山閣 1965年 S-6745- 65 -
4 江州中井家の決算報告法について 小倉榮一郎∥著 滋賀大学日本経済文化研究所 1957年 5-6745- 57
- キーワード
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- 近江商人
- 中井源左衛門
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000092635