レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年06月03日
- 登録日時
- 2011/07/13 15:59
- 更新日時
- 2011/09/27 19:17
- 管理番号
- 埼熊-2011-053
- 質問
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解決
ソロモン王の建てた神殿(ソロモンの神殿)と宮殿(住まい)の絵を見たい。
- 回答
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1 神殿について、図のあった以下の資料を紹介する。
カラー図版のあった資料
『聖書百科全書』(ジョン・ボウカー著 三省堂 2000)
p132-133「ソロモンの神殿」の章に神殿の断面図あり。外観と内装(外陣・内陣)が描かれている。
p133「後代の解釈」とする外観復原図あり。
『ビジュアル博物館 30 聖書の世界』(リリーフ・システムズ訳 同朋舎出版 1992)
p20-21「古代イスラエル人」の章に、ソロモンの神殿の模型(断面図)が掲載されており、内部の様子もわかる。
『絵でみる古代世界地図 ピクチャーアトラスシリーズ』(アン・ミラードラッセル・バーネット著 同朋舎出版 1994)
p23ソロモンの神殿の断面図あり。
『イスラエル 目で見る世界の国々 1』(S.C.ファインスタイン著 国土社 1991)
p16「ソロモン王の建てた神殿は破壊され、やがて復原された。」とあり、紀元前1世紀頃ヘロデ王の時代のエルサレム市街と復原された第2神殿を再現した模型の写真あり。
『ソロモン王のちえ』(藤本四郎絵 日本聖書協会文 日本聖書協会 2011)
p10建築中の神殿の挿し絵あり。
p11シェバの女王の謁見の場面の挿し絵あり。挿し絵が神殿・宮殿のどちらかは特定できず。
p16神殿のカラー図版あり。外観及び内部の様子がわかる。
『原色聖書物語 2』(サムエル・テリエン編 創元社 1967)
p272-273高台から見下ろした神殿外観の挿し絵あり。
p277シバの女王接見の挿し絵あり。内装の一部が見えるが神殿か宮殿か特定できず。
『地図と絵画で読む聖書大百科 ビブリカ』(バリー・J.バイツェル監修 創元社 2008)
p243ブレーズ・ニコラ・ルシェール画「神の箱の前を行くソロモン」(1747)
「ソロモンは神殿の中に契約の箱を据えるため、豪華な装飾をほどこした内陣をしつらえた」とあり、神殿の一部が描かれている。
p244フランス・フランケン2世画「ソロモンとシェバの女王」に神殿か宮殿か不明だが建物の一部が描かれている。
『図説聖書物語旧約篇』(山形孝夫著 河出書房新社 2001)
p105フーケ・ヨセフス作「ソロモンの神殿の建設」に神殿外観あり。
「フーケは、ソロモンの神殿をゴシックの大聖堂のような外観で描き出した。」との解説あり。
p105神殿における契約の箱の配置図あり。
モノクロ図版のあった資料
『図説聖書の大地』(ロバータ・L.ハリス著 大坪孝子訳 東京書籍 2003)
p132「ソロモンの神殿」外観図・平面図・断面図あり。
『旧約聖書を美術で読む』(秦剛平著 青土社 2007)
p283「ソロモンの神殿」(画家名なし):神殿の外観
p283フーケ画「ソロモンの神殿」:神殿の外観 *『図説聖書物語旧約篇』ではカラー図版
p301ホルバイン画「シバの女王を接見するソロモン」あり、ソロモンの玉座付近の内装が見える。
『旧約聖書の王歴代誌』(ジョン・ロジャーソン著 創元社 2000)
p116エルサレム神殿の想像図(1629年頃のハガダーより):神殿の外観
p116ソロモンの神殿の本堂の復原図(想像):神殿の外観
p117ソロモン神殿の平面図と断面図:神殿の内装の参考
『聖書時代の秘宝 聖書と考古学』(アラン・ミラード著 法政大学出版局 2004)
p103「黄金の神殿」に、聖書に残された寸法と記述にしたがって芸術家が復元した神殿の図面あり。:復原図
p107-109「象牙の宮殿」建物の図版はないが、出土品の象牙の家具等の写真あり。
ソロモン王の宮殿かどうか不明だが、ソロモン王が象牙をエルサレムに持ってこさせた旨の記述あり。
2 宮殿については、『図説聖書の大地』(ロバータ・L.ハリス著 大坪孝子訳 東京書籍 2003)のp130-131「ソロモン時代のエルサレム」エルサレムの復原図に遠景で簡略な図(モノクロ)があるのみ。
- 回答プロセス
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旧約聖書に関する資料、自館目録を〈聖書 & 絵画〉で検索した資料を調査する。
参考図版があった資料
『図説大聖書 2』(アンドレ・フロッサール編 ノエル・ボンポワ編 講談社 1981)
p588 イラクのモスル近くのコルサバドの宮殿から出土した金のおおいの写真あり。(ソロモンの神殿の時代と同程度の技術と考えられる)
p589 エルサレム近郊のラマト・ラヘルにあるユダの王たちの城塞の戸口の柱頭の写真。
p591 オランダの版画(「列王紀上の記述から、神殿を具体的に再構成することは絶対にむりである。しかし、いろいろな試みがなされてきたのも事実である。記述では不詳な部分があるため、やむをえず、それぞれ自分の生きた時代の建築様式から部分的に借用して、全体を類推し、それをテキストによって裏付けようとした。右は17世紀につくられたオランダの版画で、神殿が描かれている(パリ、ユダヤ芸術美術館蔵)」とあり。)
『聖書の世界の考古学』(A.マザール著 リトン 2003)
p242ー245 エルサレムにおけるソロモンの建築に神殿・宮殿建築に関する記述あり。
p243「エルサレムのソロモン神殿に関する2つの復元案あり。
その他調査済み資料
『目でみる聖書の世界』(馬場嘉市著 ビジネス・リサーチ 1975)
図版60a「ソロモンの城門」カラー写真。p251に「60aソロモンの城門」の項目に説明あり。神殿・宮殿については図版や記述なし。
『イスラエルに見る聖書の世界 旧約聖書編』(ミルトス編集部編 1987)
p132-「ソロモンの栄華」に、「今ソロモンが建てた神殿の中で残っているのは、この外壁の一部だけ」と記述があるが、「しかしこれも伝説で、現在見えるものは、ヘロデ大王が神殿を大改築した際の「西の壁」の一部」とあり。
『聖書物語 ビジュアル版』(木崎さと子著 講談社 2000)
p142「エルサレム神殿西の壁」〈嘆きの壁〉と名付けられた外壁の一部のモノクロ写真あり。エルサレム宮殿は、ソロモンが構築した第一神殿との記述あり。
『総説旧約聖書』(石田友雄ほか著 日本基督教団出版局 1984)
p289-291「4 神殿と宮殿の建築」という章あり。神殿と宮殿の構造的特徴が記されているが、図版はなし。
『世界の都市の物語 14 イェルサレム』(文藝春秋 1996)
p115-117「神殿および宮殿の造営」神殿及び宮殿の造営や内装に関わる記述はあるが、図版なし。
p117〈ウォレンの竪坑〉と呼ばれる導水渠の図版あり
『聖書を歩く 旧約聖書の舞台をめぐる旅 上・下』(ブルース・ファイラー著 原書房 2004)
『聖書の大地』(加賀乙彦著 日本放送出版協会 1999)
『聖書の歴史図鑑 書物としての聖書の歴史』(クリストファー・ド・ハメル 東洋書林 2004)
『聖書の旅 ショトル・ミュージアム』(小学館 2000)
『聖都エルサレム 5000年の歴史』(関谷定夫著 東洋書林 2003)
『物語*ユダヤ人の歴史』(レイモンド・P.シェインドリン著 中央公論新社 2003)
- 事前調査事項
- NDC
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- 聖書 (193 9版)
- 参考資料
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- 『聖書百科全書』(ジョン・ボウカー著 三省堂 2000)
- ビジュアル博物館 30 聖書の世界』(リリーフ・システムズ訳 同朋舎出版 1992)
- 『絵でみる古代世界地図 ピクチャーアトラスシリーズ』(アン・ミラードラッセル・バーネット著 同朋舎出版 1994)
- 『ソロモン王のちえ』(藤本四郎絵 日本聖書協会文 日本聖書協会 2011)
- 『原色聖書物語 2』(サムエル・テリエン編 創元社 1967)
- 『地図と絵画で読む聖書大百科 ビブリカ』(バリー・J.バイツェル監修 創元社 2008)
- 『図説聖書物語旧約篇』(山形孝夫著 河出書房新社 2001)
- 『図説聖書の大地』(ロバータ・L.ハリス著 大坪孝子訳 東京書籍 2003)
- 『旧約聖書を美術で読む』(秦剛平著 青土社 2007)
- 『聖書時代の秘宝 聖書と考古学』(アラン・ミラード著 法政大学出版局 2004)
- キーワード
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- 聖書
- 聖書考古学
- ソロモン王
- エルサレム
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000088458