レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009年02月27日
- 登録日時
- 2011/04/29 09:17
- 更新日時
- 2013/04/24 16:56
- 管理番号
- 島根参2009-02-003
- 質問
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解決
うどん粉(そば粉)を挽きたい思っているが、石臼の目の立てかた(目立て)の構造のわかる資料がないか。
- 回答
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当館所蔵資料より以下を紹介。
資料1:p41~62「石臼のバリエーション」があり、目のパターン、ふくみ、石材などの項目で詳細な説明があり、図も多数ある。p244~262には「石臼製作手順書」がある。
資料2:p47図18「日本の石ウスの一般的構造」があり、断面図と名称、上石と下石それぞれの目のパターンなどがある。また、p48には、上下石の合わせ面の微妙な間隔をふくみと呼び、接触部分の幅が広いか狭いかにより、粉の性質は微妙に変化するから、この調整がいわゆる「目立て職人」のもっとも重要視する技術とある。
資料3:上臼下面、下臼上面の図あり。
資料4:石臼の説明のみ、地方による違いの記述あり。
<2011/4/29追記>
・資料5:p118~121「石臼リフォームの実際」に、石臼の構造、大目の構造と役割、大目の切り方、細目の立て方などの図解があり、わかりやすくまとめられている。
・〔石臼の目立てについて:(株)溝口石材工業〕http://www.ishiyasan.co.jp/isiusu-metate.htm、〔石工による石臼の目立て〕http://www.ishiyasan.co.jp/isikunometate.htm(最終確認2011/4/29)石工さんが行った目立ての作業を手順に沿って、1工程ずつ写真付きで解説している。石臼に使用する石材、目立てに使用する道具などの紹介もあり。
<2013/4/23追記>
資料6:p138~176「第4章 粉挽き臼」があり、粉挽きに用いる石臼の名称と構造、臼の目、目のパターン、石臼用の石材(「表Ⅳ-1 粉挽き臼に使われている石材の例」)等の記述がある。
- 回答プロセス
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自館OPACで「石臼」「挽臼」「うどん」「そば」「小麦」「製粉」「民具」などのキーワードで検索。
<参考>
【資料5】p119より、目立てとは、「大目と大目の間の当たり面(細目)を鋼金ハンマーを使って叩き、傷をつけること」とある。
以下は調査済資料。
・『島根・松江出雲そばの手打ちの技術』(旭屋出版,2008)
・『蕎麦うどん名著選集 第8巻 うどんの技術』(東京書房社,1981)
・『うどんの基本技術』(柴田書店,1984)
・『小麥製粉と製麺』(西ヶ原刊行会,1937)
・『技術文化史 上』(筑摩書房,1971)
- 事前調査事項
- NDC
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- 衣食住の習俗 (383 8版)
- 参考資料
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- 【資料1】 『石臼の謎 産業考古学への道』 みわしげを/著,産業技術センター,1975 (p41~62「石臼のバリエーション」、p244~262「石臼製作手順書」 書庫383/0083/)
- 【資料2】 『粉の文化史 石臼からハイテクノロジーまで』 三輪茂雄/著,新潮社,1987 (p46~50「回転式石ウス」 書庫571/0027/)
- 【資料3】 『絵引民具の事典』 岩井 宏實/監修 工藤 員功/編,河出書房新社,2008.9 ※貸出禁止資料 (p87「ひきうす【挽臼】」 R383.9/イ08/)
- 【資料4】 『日本民具辞典』 日本民具学会/編集,ぎょうせい,1997.5 ※貸出禁止資料 (p28「石臼」 R383.9/ニ97/)
- 【資料5】 『そば 手打ち・そばつゆの技法から開店まで』 服部 隆/著,農山漁村文化協会,1999.3 (p116~124「石臼製粉作業」 673.9/ハ99/)
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【資料6】 三輪茂雄 著. 臼. 法政大学出版局, 1978. (ものと人間の文化史 ; 25)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001367288-00 (p138~176「第4章 粉挽き臼」 当館請求記号 書庫383.9/ミ78)
- キーワード
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- 石臼
- 挽臼
- 目立て
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000085750