レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年03月26日
- 登録日時
- 2011/04/28 15:46
- 更新日時
- 2011/07/22 12:32
- 管理番号
- 名古屋市鶴-2011-010
- 質問
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解決
愛知県の旧制中学の一覧が見たい。
- 回答
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昭和18年のものですが、『愛知県教育史 第4巻』に中学校23(併設の夜間中学校3を含むと26)の名称・位置・学級数・教員(数)・応召教員(数)がわかる一覧表があります。
- 回答プロセス
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(1)まず『愛知県教育史』を調べてみると、第4巻に学校表(明治7年・17年・40年、昭和18年)がありました。昭和18年のものでは中学校23(公立夜間中学校2、私立夜間中学校1を含むと26)の名称・位置・学級数・教員(数)・応召教員(数)がわかります。同書には明治7年から昭和20年までの中学校の学校数などをまとめた統計もあり、昭和20年の中学校数は23(公立17、私立6)になっています。また、『全国公立私立中学校ニ関スル諸調査』という資料がありましたが、昭和12年までしかありませんでした。
(2)『愛知県教育史』によると、戦後の学校教育法により新制中学校・県立高等学校が昭和22年4月1日付けで設置されていましたので、昭和22年前後の中学校数がわかる資料がないか調べてみます。
・『一目でわかる学校系列と教育業地図』→「旧制中学校・高等女学校」と「新制高校」を対比した表がありますが、公立の中学校17のみです。
・『学校名変遷総覧 大学・高校編』→県別学校別に変遷がわかりますが、一覧表にはなっていません。
・『愛知県統計書 昭和21年』→「25 学校総覧 昭和22.5.31現在」の表で旧制中学校が総数23となっています。
・『愛知県統計書 昭和22年』→「250 学校総覽(全管) (昭和23.5.31)」の表では新制学校と一部旧制学校の学校数がありますが、「旧制中学校」の表示はありません。
・『愛知県教育史 資料編現代1』→公立のみですが、昭和21年4月の愛知県立中学校の生徒募集の告示に中学校(17、第二部を含むと19)の一覧があります。
(3)以上のことから、昭和22年5月31日時点での愛知県の旧制中学校の総数は23で、『愛知県教育史 第4巻』の昭和18年の学校表の中学校数と一致していることがわかりましたので、こちらの資料をご紹介しました。
- 事前調査事項
- NDC
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- 教育史.事情 (372 9版)
- 参考資料
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- 『愛知県教育史 第4巻』 愛知県教育委員会/編 第一法規出版 1982年 p.739-740,777-779
- 『全国公立私立中学校ニ関スル諸調査 昭和12年度(昭和12年10月1日現在)』 文部省普通学務局/編 文部省普通学務局 1938年 p.9-10
- 『一目でわかる学校系列と教育業地図』 吉本俊二/著 日本実業出版社 1994年 p.139
- 『学校名変遷総覧 大学・高校編』 日外アソシエーツ株式会社/編集 日外アソシエーツ 2006年
- 『愛知県統計書 昭和21年』 愛知県/編 愛知県 1949年 p.39
- 『愛知県統計書 昭和22年』 愛知県/編 愛知県 1949年 p.299
- 『愛知県教育史 資料編現代1』 愛知県教育委員会/編集 愛知県教育委員会 1997年 p.220-231,478-480,487-488,513-514,526-527
- キーワード
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- 旧制中学校
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000085737