レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011/03/29
- 登録日時
- 2011/04/23 02:02
- 更新日時
- 2011/05/23 13:51
- 管理番号
- 1000000168
- 質問
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解決
「屋嘉節」について 4番以降の歌詞が載っている資料を探している。収容所に居た頃カンカラ三線を伴奏に7番くらいまで歌った記憶がある。歌詞に「防衛隊」が入っていた。
- 回答
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下記の資料を提供。
『ちんだみ工工四百選集(楽譜)』(ちんだみ工芸、2005年)
p22「屋嘉節」の項あり。1~4番の歌詞、工工四の楽譜を収録。
『国立劇場おきなわ 平成18年7月』(国立劇場おきなわ運営財団、2006年)
p66「現代叙事歌」の項に「屋嘉節」の1~4番までの歌詞と解説を収録。
『ふるさと沖縄の歌碑・石碑 石造物』(古堅 宗久、がじまる印刷、2004年)
p120~121「屋嘉節碑」の項あり。碑の写真と1~4番までの歌詞を収録。
『恩納字誌』(字恩納自治会、2007年)
p499に1~5番までの歌詞が掲載されているが、依頼者が探している「防衛隊」の語句は入っていない。
『屋嘉区誌』(屋嘉区事務所、2005年)
p366に捕虜収容所についての記述はあるが「屋嘉節」については載っていない。
『おきなわ島うた工工四大特集』(新崎松秀、沖縄音楽・新崎松秀研究会企画、2006年)
p68に「屋嘉節」の1~7番までの歌詞と、工工四の楽譜を収録している。歌詞の中に「防衛隊」の語句は入っていない。
『沖縄北部(やんばる)十二市町村 民謡の旅』(古木辰治、沖縄フェース出版、2001年)
p133~134に「屋嘉節」の項あり。現在歌われている「屋嘉節」(作曲は山内盛彬氏、作詞は渡名喜庸仁氏かPW関係者)の1~7番の歌詞と、「PW無情・屋嘉節」(作詞は金城守賢氏、新城長保氏、山田有昮氏)の1~7番の歌詞が収録されている。
上記資料7点には、いずれも歌詞に「防衛隊」の語句は入っていない。
『琉球列島島うた紀行 第一集』(仲宗根 幸市、琉球新報カルチャーセンター、1997年)
p114~115に「屋嘉節」の項あり。1~6番までの歌詞と訳が掲載されている。歌詞中に「防衛隊」の語句はない。解説の文中に屋嘉に建立されている歌碑には7番まである、との記述あり。謎であった作詞者について、金城守賢氏、渡名喜庸仁氏らが名のりだしている、との記述あり。
p115~116に「敗戦数え歌」の項あり。 「屋嘉節」同様、戦後直後に歌われたもの。作詞が「屋嘉節」の作詞者と見込まれている金城守賢氏。歌詞が10番まであり、2番の歌詞に「防衛隊」の語句がある。
上記資料やインターネットの情報をみると、歌詞に何種類かあることがわかる。
インターネット『さんしん隊が取り組んだ沖縄民謡(レパートリー)』の「屋嘉節」の項に以下の記述あり。
「・・・捕虜収容所では、缶詰の缶とベットの添え木、落下傘の紐で作った「カンカラ三線」を使い、歌や芝居が娯楽として(沖縄の独自文化が中央政府から抑圧されていた「反動」もあって)よく上演された。歌詞に色々と変化があるのは、それだけよく演奏された証しではないでしょうか。・・・」
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 1 ちんだみ工工四百選集(楽譜) ちんだみ工芸∥[編] ちんだみ工芸 2005.8 K76/C46/ 22
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2 国立劇場おきなわ 平成18年7月 国立劇場おきなわ運営財団∥編 国立劇場おきなわ運営財団 2006.7 K76/KO49/ 66 -
3 ふるさと沖縄の歌碑・石碑 石造物 古堅 宗久∥著 がじまる印刷 2004.6 K200.8/F92/ 120-121 -
4 恩納字誌 [恩納]字誌編集発刊事業スタッフ∥編集 字恩納自治会 2007.3 K21/O66/ 499 -
5 屋嘉区誌 屋嘉区誌編纂委員会∥編集 屋嘉区事務所 2005.3 K21/Y16/ 366 -
6 おきなわ島うた工工四大特集 新崎 松秀∥監修・編集・著 沖縄音楽・新崎松秀研究会企画 2006.3 K76/A65/ 68 -
7 沖縄北部(やんばる)十二市町村 民謡の旅 古木 辰治∥編 沖縄フェース出版 2001.10 K76/F93/ 133-134 -
8 琉球列島島うた紀行 第一集 仲宗根 幸市∥著 琉球新報カルチャーセンター 1997.4 K76/N42/1 114-116
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000085539