レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010/12/01
- 登録日時
- 2011/03/31 02:00
- 更新日時
- 2011/03/31 02:00
- 管理番号
- 千県中参考-2010-0028
- 質問
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解決
福澤諭吉の先祖、福澤家は、長野県茅野の福沢地区出身と聞いたが、そのことが確認できる資料はあるか
- 回答
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1『信州と福沢諭吉』のp13-[23]の「第一話 福沢家のルーツは信州」によれば、いくつかの説があります。
p14では、「…戦国時代に、信州に勃興した豪族福沢氏…」
「四国瀬戸内海の村上水軍を頼って、豊前(大分県)に上陸、弱小大名の中津藩奥平氏(おくだいらし)に仕え、足軽に近い士族になった。」との記載があります。
p15に「坂城町網掛福沢に済んだ村上氏が、地名から「福沢」を名乗った」こと、村上水軍の手引きで九州に住みついたというのが一説であるとしています。
また、茅野の福沢氏のほか、地名の福沢として11の地名と、5つの福沢の地図(須坂市、茅野市、松川町、坂城町、箕輪町)が掲載されています。
2『考証福沢諭吉 上』の「1福澤家のルーツを探る」:p2-21によれば、p3で「福澤氏記念の碑」の「福澤氏の先祖は信州福澤地名の人なり。」について記載しています。
「信州福澤はどこか」「机上の探索」:p7-9のほかに、
「2 福澤家の系図を辿る」:p10-21の「信州福澤考」:p10-14 において福澤の11カ所の地名を記載し、p13で「いずれを出自とするか、容易に断定することはできないと思う。」としています。
3『福沢諭吉伝 1』のp1では、福澤氏記念之碑に「福澤氏の先祖は信州福澤(地名)の人なり。」との記載があるとしています。
4『福沢諭吉事典』のp7に「出自」の項目があり、「出自については信州という手掛かり以外にはよく分かっていない。」とし、信州福沢に該当する旧地名としては、「11か所が考えられるが、どこが福沢氏の先祖の地なのか確定することはできない。」としています。なお、p8に「福沢家系図」「福沢氏記念之碑」の項目があり、福沢氏記念之碑において先祖の地を信州福沢としているとの記載があります。
(インターネットの最終アクセス:2010年12月1日)
- 回答プロセス
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Google で「福沢諭吉 長野 先祖」で検索すると、
手がかりとしていくつかのサイトに『信州と福沢諭吉』(丸山信著)が紹介されていることがわかりました。
Genii、当館OPACで『信州と福沢諭吉』を検索すると、Webcatplusの目次から『信州と福沢諭吉』「第1話 福沢家のルーツは信州」があることがわかります。
そこで、この資料を取寄せて調査すると記載がありました。
なお、p21に参考文献あり、富田正文『信州福沢考』(1986)
の文献があることがわかりました。
Ciniiでは、丸山信「信州と福沢諭吉」(『紀要』上田女子短期大学 23 2000.3) p1-5 が、Cinii論文PDFオープンアクセスにありましたが、先祖の記載は見当たりませんでした。
Ciniiではこのほか、
富田正文「信州と福沢諭吉」(『芸能』29(6) 1987.6) p8-17 がヒットしましたので、資料を取寄せて調査しました。
- 事前調査事項
- NDC
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- 個人伝記 (289 9版)
- 参考資料
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- 『信州と福沢諭吉』(丸山信著 東京図書出版会 2005) (2101815320)
- 『考証福沢諭吉 上』(富田正文著 岩波書店 1992) (1101075969 )
- 『福沢諭吉伝 1』(石河幹明著 岩波書店 1981) (9102074263 )
- 『福沢諭吉事典』(福沢諭吉事典編集委員会篇 慶応義塾 2010 慶応義塾150年史資料集 別巻2) (0106237084)
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- キーワード
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- 信州
- 長野県
- 茅野
- 福沢諭吉
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000083454