レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011/01/11
- 登録日時
- 2011/01/12 02:00
- 更新日時
- 2011/04/23 16:52
- 管理番号
- 10-3B-201101-02
- 質問
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解決
樋の口とはどこか。昔の桜の名所と聞いている。
- 回答
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『浪花百景』によると「樋の口は天満のほり河に落とす樋」で、桜の名所。
天満堀川が東北に延び、淀川と合流する地点にあたる。
現在も、大阪市北区に樋之口町がある。
下記をご紹介した。
・『大阪史蹟辞典』(三善 貞司/編 清文堂出版,1986.7)
「樋之口町(北区)」(p.526)
・『日本歴史地名大系 28-[1]大阪府の地名 1』(平凡社,2001.7)
「なかのむら【中野村】(大阪府:大阪市/都島区)」の項目
・大阪市ホームページ 渡船場マップ 渡し場の跡 C.源八渡し跡 http://www.city.osaka.lg.jp/kensetsu/page/0000011271.html (2011.1.11確認)
地図あり。
- 回答プロセス
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1.大阪関係の参考図書を調査
『大阪史蹟辞典』(三善 貞司/編 清文堂出版,1986.7)
「樋之口町(北区)」(p.526)
「天満堀川が東北に延び、淀川と合流する地点に樋が設けられていたことから起こった町名である。~
『浪花百景』に「樋の口堤より木村堤川崎まで桜ならざる処なく、ことに樋の口は天満のほり河に落とす樋にて、
一面の芝なれば花の頃は雑人うかれて遊宴なす。~」とある。」
商用データベース「Japan Knowledge(ジャパンナレッジ)」(事典・辞書等)にて、 キーワード“樋の口”で全文検索、
『日本歴史地名大系 28-[1]大阪府の地名 1』(平凡社,2001.7)「なかのむら【中野村】(大阪府:大阪市/都島区)」の項目が見つかる。
桜宮付近の淀川堤防(桜宮堤)は、「摂津名所図会大成」によると
「西の岸ハ川崎の堤より北につゞきて木村づゝみ・堀川の樋の口・長柄の辺まで」
桜の所として賑わっていたことが「摂津名所図会大成」・「淀川両岸一覧」を例に紹介されている。
『大阪府全志 索引』(佐古 立子/編 松本冴子/編 清文堂,1986) 樋之口橋より、2巻p.81を確認
『大阪府全志(巻之2)』井上 正雄/著 清文堂,1985 大正11年刊の復刻
「樋之口橋」(p.81)の項目を確認。
南詰北区天神橋筋五丁目 北詰天神橋筋六丁目
2.大阪市ホームページを調査
サイト内を“樋の口”で検索
渡船場マップ 渡し場の跡 C.源八渡し跡 http://www.city.osaka.lg.jp/kensetsu/page/0000011271.html (2011.1.11確認)
地図あり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (291 9版)
- 参考資料
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- 『大阪史蹟辞典』三善 貞司/編 清文堂出版,1986.7ISBN 4-7924-2341-4<当館書誌ID:0000214926>
- 商用データベース「Japan Knowledge(ジャパンナレッジ)」(事典・辞書等)『日本歴史地名大系』
- キーワード
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- 大阪府大阪市北区樋之口町
- 樋の口
- 桜
- 天満堀川
- 淀川
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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大阪市立図書館Webギャラリー「大阪名所めぐり」http://www.oml.city.osaka.jp/cgi-bin/img_src/disp_themes.cgi (2011.2.4確認)もご参照ください。
2010年4月に、大阪市立図書館サイトトップ( http://www.oml.city.osaka.jp/ )で、「浪花百景の中 樋の口の春景」(『写真浪花百景 上編 中編』(長谷川貞信/画 一荷堂半水/著 綿屋喜兵衛[1868頃(明治初年)<当館書誌ID:0000268770>)を紹介しました。
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000076391