レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010/08/11
- 登録日時
- 2010/12/09 02:01
- 更新日時
- 2012/03/31 09:14
- 提供館
- 宮城県図書館 (2110032)
- 管理番号
- MYG-REF-100238
- 質問
-
解決
仙台藩の家臣資料について、藩士系図や由緒書、分限帳(藩士名簿)の所在を教えてください。
活字になっていれば文献名や収録書籍を教えてください。
- 回答
-
仙台藩の家臣に関する資料として、よく参照される活字本をご紹介します。
資料1.『伊達世臣家譜』
仙台藩の命で藩儒田辺希文・希元・希績三代の父子が、一門以下百石以上の平士の全藩士について、家祖から安永・明和年間までの系譜を調査し、編纂したものです。
活字本は、仙台叢書続刊(第2-7巻)として昭和12(1937)年から昭和13(1938)年にかけて出版されました。その後昭和50(1975)年に宝文堂から複刻版が出版されています。
資料2. 『伊達世臣家譜続編』
『伊達世臣家譜』の続編で、田辺希績が編修を担当。文政7(1824)年までの諸家の系譜が記載されています。
続編は、昭和53(1978)年に『仙台藩史料大成』第2輯として宝文堂から、影印本として出版されています。
資料1,2の底本の所在については資料1の序に、「現在本書の原本は仙台市立博物館に所蔵され、伊達家寄贈文化財目録(古文書2記録)に、伊達家世臣家譜199冊と見えており、他に田辺希績の編した「伊達世臣家譜続篇」69冊も所蔵されている」とあります。
資料3. 『仙台藩家臣録』
「御知行被下置御帳」の活字本となります。
延宝4(1676)年の末から3年4ヶ月かけて、仙台藩が一門一家・一族、侍衆、御鷹師衆、在々に被指置御番外衆、片倉小十郎内ノ者に至るまで十石以上の武士達に、知行する土地の「先祖以来の拝領の由緒」を書き出させ、それをまとめたものです。底本は『御知行被下置御帳』(宮城県図書館所蔵)。書誌事項は下記のとおりです。
・御知行被下置御帳 五嶋玄安・南吉寛 木幡玄淸編 寫本 延寶4-8 60冊 30.5cm
【KD288-コ1】
資料4. 『元禄補遺仙台藩家臣録』
底本は『御下中衆先祖書牒』(仙台市博物館所蔵)で、資料3の続編です。
資料5. 「仙台府諸士版籍」
『仙台叢書 第六巻』に所収されています。
上は一門から下は組士・番外士・職人に至るまで、仙台藩から禄を下賜されている者の氏名を、イロハ順に並べたもの。ただし底本、編者・編作年代についての記述はありません。
その他、仙台藩家臣に関する資料としては、下記のものがあります。
資料6. 『私本仙台藩士事典』
資料7. 『仙台人名大辞書』
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 系譜.家史.皇室 (288 9版)
- 参考資料
-
- 伊達世臣家譜 第1巻. 田辺 希文[ほか]/編 平 重道/解題. 宝文堂, 1975.9【K288/タ6/1】
- 伊達世臣家譜 続編 第1巻. 田辺 希文[ほか]/編 平 重道/解題. 宝文堂, 1978.7【K288/タ6-2/1】
- 仙台藩家臣録 第1巻. 歴史図書社, 1978【K288/セ2/イ1】
- 仙台叢書 第6巻. 宝文堂, 1971.12【K081/セ1-2/イ6】
- 私本仙台藩士事典. 坂田 啓/編. 坂田啓, 2001.5【K280/サ7-2/ウ】
- 仙台人名大辞書. 菊田 定郷/著. 続「仙台人名辞書」刊行会, 1981【K280/キ1-2/イ】
- 元禄補遺仙台藩家臣録. 相原 陽三/編. 今野印刷, 1995.10【K288/ア6/イ】
- キーワード
-
- 仙台藩
- 分限帳
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000074929