レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010/05/27
- 登録日時
- 2010/10/28 02:03
- 更新日時
- 2010/12/01 10:54
- 管理番号
- 埼久-2010-038
- 質問
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解決
シャンボール城の建設目的、歴代の所有者等を中心としたシャンボール城の歴史全般について知りたい。
- 回答
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1 歴代所有者について
(1)『中世ロワール河吟遊』(アンドレ・カストロ著 原書房 1993)
p261-282 「14 シャンボールのときに沿って」ルイ14世(国の所有の頃)からシャンボール伯までの城の所有者について、物語風の記述あり。
巻末p10 「ロワールの城めぐり」の中に「シャンボール城」の項あり。城についての記述に「所有者」の項あり。フランソワ1世からの所有者について記述あり。途中の部分の歴史については、本文を見るようにページのガイドもあり。
(2)『ロワールの城 ミシュラン・グリーンガイド』(実業之日本社 1991)
p83-86 シャンボール城館の項あり。
フランソワ1世に続く所有者(王)について記述あるが、あまり明確ではない。記述は次のとおり。
①「シャンボールは、ルイ十三世が弟のガストン・ドルレアン(p72参照)に与えたブロワ伯爵領の一部をなしていた。」
p72「1626年ルイ十三世は、絶対的な権力をもつ枢機卿と対立する王弟のガストン・ドルレアンを遠ざけるため、ブロワ伯爵領と(中略)を弟に与えた。」
②ルイ十四世の治世下にシャンボールはふたたび王領に戻った。
③ルイ十五世は、シャンボール城館を、ホーランド王位を追われた義父のスタニスラ ス・ レグザンスキ(レシュチェンスキ)の手に委ねたあと、サックス元師にフォントネ-の 戦勝の褒賞として4万リーヴルの収入と共にこの城を与えた。
④1809年、ナポレオンはシャンボール城館を、腹心のヴァグラム大公ベルチエに対して世襲貴族領として与えた。
⑤1821年、公開応募制により売りに出され、(中略)王位継承者のボルドー公爵の手に落ちた。
⑥シャンボール伯アンリは、(中略)シャンボール城館に居を定めた(中略)彼は1883年にこの世を去り、王党主義の最後の証人であったシャンボール城館は甥のパルマ公爵の手に渡った。1932年、国が1100万フランを支出して相続人から買収し、現在に至っている。
2 城の建築目的・歴史について
(1)『ユネスコ世界遺産 8』(講談社 1996)
p206-211 「シャンボール城」に、城の建築目的・歴史について記載あり。
初代フランソワ1世、「2番目の主人」アンリ2世の記述あり。
(2)『ヨーロッパ・古城と寺院の旅』(井上宗和著 新声社 1974)
p115-116 シャンボール城の項あり。王族の継承については多少の記述あり。
(3)『ヨーロッパの旅 城と城壁都市』(紅山雪夫著 創元社 1998)
シャンボール城についてはp223-227に記述があるが、歴代所有者の記載はほとんどなし。
「もともとここはブロワ伯家の狩りの館があった。ブロワ伯家が断絶したあとはオルレアン家のものになり、1519年にフランソワ1世がそれを取り壊して、壮大な城館を新築するための用地にあてた。(中略)後に、ルイ15世がマレシャル・ド・サックス元帥の戦功を賞してこの城を下賜したのであるが(後略)」
3 世界遺産関連
『世界遺産「全データ」大事典』(新人物往来社 1998)
p177 建設目的・世界遺産としての概要について記載あり。
4 建築について
『図説世界建築史 10』(本の友社 1998)
p189-194 平面図あり。
『ヨーロッパの宮殿』(太田静六著 理工図書 1999)
p23-24 城の歴史について記載あり。平面図あり。
『ヨーロッパの古城 城郭の発達とフランスの城 世界の城郭』(太田静六著 吉川弘文館 1989)
p147-149 平面図あり。
シャンボ-ル城公式Webサイトあり。
(http://www.chambord.org/Chambord-ja-idm-1-n-Accueil.html 2010/07/23最終確認)
- 回答プロセス
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自館目録を〈ロワール〉〈フランス & 古城〉〈シャンボール城〉〈世界遺産〉で検索する。
《MAGAZINE PLUS》《CiNii》を〈シャンボール城〉で検索すると5件ヒットするが、いずれも該当する記述なし。
「フランス―シャンボール城(世界遺産)」(『Aera 12-42』p90 朝日新聞社 1999)
真鍋博著「シャンボール城(目次絵のことば)」(『正論 309』p150-151 産経新聞社 1998)
「シャンボール城 (NICE SPACE)」(『SD(スペースデザイン) 221』p81-84 鹿島出版会 1983)
【調査済み資料】
『世界の建築・街並みガイド 1』(エクスナレッジ 2003)
『図説*西洋建築史』(陣内秀信 彰国社 2005)
『フランス(地球・街角ガイド』(同朋舎出版 1995)
『フランス(読んで行って楽しめる海外旅行書』(ナショナルジオフイック社 1999)
『ヨーロッパの旅 城と城壁都市』(紅山雪夫著 創元社 1998)
『王の城と王妃の宮殿物語』(井上宗和著 グラフィック社 1989)
『世界の城』(北海道新聞社 1977)
『ヨーロッパ・古城の旅』(井上宗和著 角川書店 1984)
「シャンボールの城は、1519年、フランソワ1世によって起工されたが、(中略)完成は起工から20年も過ぎた
1539年、アンリ2世のときであった。(中略)アンリ2世の後にもフランス王家の離宮として長く使用された。」
『フランス 1 ロワール流域から北へ』(福井憲彦著・写真 山川出版社 2005)
シャンボール城について記述あるが、歴代所有者については記述なし。
『世界の文化史蹟 13』(講談社 1969)
『フランス(地球・街角ガイド』 (同朋舎出版 1995)
『フランス(読んで行って楽しめる海外旅行書)』(ナショナルジオフイック社 1999)
『ロワールの城 』(実業之日本社 1995)
『ロワール川』(田辺保著 恒星出版 2001)
《NDL-OPAC》を〈シャンボール城〉で検索し、2件ヒットしたうちから参考になりそうな資料あり。(内容未確認)
「フランス フォンテンブロー宮殿と庭園 シャンボール城」 (「週刊ユネスコ 世界遺産 №17」講談社 2001)
- 事前調査事項
- NDC
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- フランス (235 9版)
- 芸術政策.文化財 (709 9版)
- 参考資料
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- 『中世ロワール河吟遊』(アンドレ・カストロ著 原書房 1993)
- 『ロワールの城 ミシュラン・グリーンガイド』(実業之日本社 1991)
- 『ユネスコ世界遺産 8』(講談社 1996)
- 『ヨーロッパ・古城と寺院の旅』(井上宗和著 新声社 1974)
- 『ヨーロッパの旅 城と城壁都市』(紅山雪夫著 創元社 1998)
- 『世界遺産「全データ」大事典』(新人物往来社1998)
- 『図説世界建築史 10』(本の友社 1998)
- 『ヨーロッパの宮殿』(太田静六著 理工図書 1999)
- 『ヨーロッパの古城 城郭の発達とフランスの城 世界の城郭』(太田静六著 吉川弘文館 1989)
- キーワード
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- フランス史
- ロワール地方
- 城
- 世界遺産
- シャンボール城
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000072995