レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20100624
- 登録日時
- 2010/08/19 02:00
- 更新日時
- 2010/08/19 13:12
- 管理番号
- B20100618105834
- 質問
-
未解決
喫茶店などに置かれていた明かりのための球状の固形燃料が何でできているか(成分)を知りたい。その固形燃料は皿の上に置いてあって、テニスボールくらいの大きさです。固形燃料の色は白色で、周りに青い炎がうっすらと覆っていたそうです。鍋などを熱するものとは、違って全体にうっすらと炎が出ていたとのことです。この固形燃料に関する資料があれば、資料名も教えて下さい。
- 回答
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球体(テニスボールくらいの大きさ)で、青い炎を出す、白い固形燃料の原料を記述した資料は見当たりませんでした。一般的な固形燃料の原料を記述した資料と、青い炎を出す固形燃料の製造法を記述した資料をそれぞれ調査いたしましたので回答いたします(【 】は当館請求記号です)。
1. 一般的な固形燃料の原料を記述した資料
1)東京理科大学サイエンス夢工房『楽しむ化学実験』朝倉書店, 2003.9, pp.103-104.【PA81-H9】
実験例「固形燃料を作ってみよう」で、メタノール、ステアリン酸が原料として挙げられています。
2)池本勲、齊藤幸一『親子でトライ!わが家でできる化学実験』丸善, 2004.6, pp.22-24.【PA81-H25】
実験例「石けんから固形燃料を作ろう」で、エタノールと酢酸カルシウムが原料として挙げられています。ただし、ここでは酢酸カルシウムの代用として粉石けんを用いることが提案されています。
3)國分衞「改善事例 固形燃料製造工程における発生源対策」『作業環境』23巻4号, 2002.7, pp.31-34.【Z19-1097】
固形燃料の原料として、メタノール、ステアリン酸、水酸化ナトリウムが挙げられています(p.32)。
4)宮田光男『化学が好きになる実験』裳華房, 1990.10, pp.77-80.【FC89-E116】
第4章「固形燃料の炎色反応」で、メタノールとステアリン酸が原料として挙げられています。また、固形燃料の中に特定の塩類を溶かし込むことで特定の炎色を示すとの記述があります。
2. 青い炎を出す固形燃料の製造法を記述した資料
5)「有色炎発生用の固体燃料(特開昭49-98801)」『公開特許公報 第2産業部門第3区分 製造化学工業・高分子化合物関係』昭和49年第989号通巻2793号, 昭和49年9月18日発行, pp.1-3.【Z14-508-c】
青色の炎を呈する固体燃料の原料として、エチルアルコール、ジベンザルソルビット、金属化合物(塩化スズまたは塩化銅)が挙げられています。
6)「固形燃料」『公開特許公報』特開平6-330060【YH31-18】
石油系パラフィンワックスとノニオン系界面活性剤を用いた燃焼実験の実施例で、青く短い炎の出る固形燃料が挙げられています。(この資料は、特許電子図書館(http://www.inpit.go.jp/で検索、閲覧してください)
7)「ろうそく(特開2005-89750)」『公開・登録公報』平成17年4月7日発行【YH267-4】
ろうそくや固形燃料で炎全体を着色する技術を示したものです。アルミニウム塩、インジウム塩を用いて藍色炎を発生させる技術などが挙げられています。
その他の調査済資料
・神原信志「固体燃焼(2)固体燃料の分析技術」『燃焼研究』125号, 2001.7, pp.9-20【Z17-645】
・谷口博「固体燃料の着火特性に関する研究」『化学工学論文集』20巻2号, 1994.3, pp.233-239【Z17-725】
・『既存化学物質データ要覧 第1巻(一般化学品編)』海外技術資料研究所, 1974【PA31-9】
・『既存化学物質データ要覧 第1巻(特殊化学品編)』海外技術資料研究所, 1975【PA31-9】
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 燃料.爆発物 (575)
- 参考資料
- キーワード
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- 固形燃料
- 固体燃料
- 炎色反応
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000070241