レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年5月28日
- 登録日時
- 2010/05/28 15:41
- 更新日時
- 2010/06/22 13:34
- 管理番号
- 相橋-H22-018
- 質問
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解決
トマトに含まれるトマジンという成分について知りたい。(多量摂取すると毒になるという。)
- 回答
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トマジンではなく、トマチンだった。③⑤⑥⑨⑩⑪の資料提供と、※1のウェブサイトを案内した。
- 回答プロセス
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食品成分表のようなものに載っているかと思い、調べる本の分類番号498の辺りを探す。
①『五訂増補食品成分表 2010』女子栄養大学出版部 2009(自館請求記号:R498.5)
→記載なし。
②『食生活と栄養の百科事典』中村丁次/(他)編、丸善 2005(自館請求記号:R498.5)
→記載なし。
③『英和・和英栄養・食糧学用語集』日本栄養・食糧学会/編、建帛社 1997(自館請求記号:R498.5)
P.525「トマチン」という用語は載っている。
質問者は「トマジン」と言っていたが、「トマチン」のことかもしれないので、インターネット検索エンジンGoogleで
“トマジン”と“トマチン”についてそれぞれ検索する。
トマジンは化学物質。
「J-GLOBAL」
http://jglobal.jst.go.jp/public/20090422/200907009711683078(2010年5月28日現在)より。
トマチンはトマトなどの茎や葉に含まれているアルカロイド。
※1「トマト来歴」
http://www5.plala.or.jp/nijiya231-9288/Yasai_Kata/tomato/tomatoQA_1.htm(2010年5月28日現在)より。
以上のことから、トマチン(tomatin)だと推測して、調査を進める。
再び分類498の調べものの資料がある棚を直接探して「トマチン」を調べる。
④『オックスフォード食品・栄養学辞典』Arnold E.Bender、David A. Bender/著、朝倉書店 2002(自館請求記号:R498.5)
→記載なし。
⑤『食品衛生化学物質事典』細貝祐太郎/(他)編、中央法規出版 2000(自館請求記号:R498.5)
P.790に記載あり。
⑤には「自然毒」という項目に掲載されていたので、市内OPACで“自然毒”を検索。次の資料が見つかった。
⑥『毒物・中毒用語辞典』Anthony T.Tu/編著、化学同人 2005(自館請求記号:R491)
P.190に記載あり。
⑦『毒性学』藤田正一/編、朝倉書店 1999(自館請求記号:R491)
→記載なし。
⑧『原色食品衛生図鑑 新訂版』細貝祐太郎/編、建帛社 2002(自館請求記号:R498.5)
→記載なし。
⑨『食品衛生化学物質データブック』細貝祐太郎/(他)編、中央法規出版 1998(自館請求記号:R498.5)
P.729の「自然毒」の項目に記載あり。
③、⑤、⑥、⑨には「トマチン」の記載があったが、どれも専門的で解説が難しい。
専門的知識がなくてもわかるような資料も用意しようと思い、一般書も探すことに。
市内OPACで“毒”と分類番号491を組み合わせて検索。次の資料が見つかった。
⑩『へんな毒すごい毒』田中真知/著、技術評論社 2006(自館請求記号:HE491.59)
P.104「例えばピーマンやトマトのような野菜にもアルカロイドは含まれているし(後略)」とあり。
また、市内OPACで“トマト 毒”を検索。
⑪『トマトが野菜になった日』橘みのり/著、草思社 1999(自館請求記号:GA626.27)
「トマトは毒草か薬草か」の章にP.93「トマトが属するナス科には(中略)危険なアルカロイドを含むものが多い。」とあり。
※1に「トマチンは苦味をもたらし、多量摂取するとヒトに毒性があります。顕れ方は、じゃが芋の芽に含まれるソラニンとほぼ同様ですが、量的には毒性のやや弱いアルカロイドです。」とあったので、補足として同時に提示した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 衛生学.公衆衛生.予防医学 (498 9版)
- 参考資料
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- 『五訂増補食品成分表 2010』女子栄養大学出版部 2009 (自館請求記号:R498.5)
- 『食生活と栄養の百科事典』中村丁次/(他)編、丸善 2005 (自館請求記号:R498.5)
- 『英和・和英栄養・食糧学用語集』日本栄養・食糧学会/編、建帛社 1997 (自館請求記号:R498.5)
- 『オックスフォード食品・栄養学辞典』Arnold E.Bender、David A. Bender/著、朝倉書店 2002 (自館請求記号:R498.5)
- 『食品衛生化学物質事典』細貝祐太郎/(他)編、中央法規出版 2000 (自館請求記号:R498.5)
- 『毒物・中毒用語辞典』Anthony T.Tu/編著、化学同人 2005 (自館請求記号:R491)
- 『毒性学』藤田正一/編、朝倉書店 1999 (自館請求記号:R491)
- 『原色食品衛生図鑑 新訂版』細貝祐太郎/編、建帛社 2002 (自館請求記号:R498.5)
- 『食品衛生化学物質データブック』細貝祐太郎/(他)編、中央法規出版 1998 (自館請求記号:R498.5)
- 『へんな毒すごい毒』田中真知/著、技術評論社 2006 (自館請求記号:HE491.59)
- 『トマトが野菜になった日』橘みのり/著、草思社 1999 (自館請求記号:GA626.27)
- キーワード
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- トマチン
- トマト
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000067195