社会学関係の事典類やデュルケム研究の文献目録等を確認しましたが、お探しの著作そのものを見つけることはできませんでした。
『日本におけるエミール・デュルケムの研究文献目録:1883-1997』には、翻訳されていない論文等も掲載されていますが、ざっと目を通した限り「rite」「culte」等のことばをタイトルに含むものは見当たりませんでした。
雑誌記事索引やGeNiiで「デュルケム」「儀礼」等のキーワードで検索しヒットした資料のうち、「デュルケムの儀礼論」に関する記述があると思われるものは以下のとおりです。
[図書]
・『社会理論としての宗教社会学』pp.65-68
・『「聖」概念と近代:批判的比較宗教学に向けて』pp.158-165
・『二十世紀の宗教社会学』pp.27-39
・『社会的行為の構造 第3分冊 デュルケーム論』pp.181-198
・『デュルケームの社会理論』pp.287-300
[雑誌]
・「デュルケームの儀礼論への一視角:二つの規範と「社会」の実在性」小川伸彦/著『京都社会学年報』第1号、pp.31-48、1994
*府立未所蔵ですが、CiNiiで無料一般公開されているようです。
http://ci.nii.ac.jp/naid/110000483121・「「社会形態学」から「儀礼論」へ:デュルケーム社会理論の変遷」野中亮/著『大阪樟蔭女子大学人間科学研究紀要』1、pp.195-209、2002
*CiNiiでも無料一般公開されているようです。
http://ci.nii.ac.jp/naid/110000040492・「デュルケームの社会学方法論における象徴主義の問題」野中亮/著『大阪樟蔭女子大学人間科学研究紀要』2、pp.161-175、2003
*CiNiiでも無料一般公開されているようです。
http://ci.nii.ac.jp/naid/110000040463・「ゴフマンの「聖なるもの」:デュルケム儀礼論の今日的展開」紀葉子/著『立命館産業社会論集』57号、pp.123-146、1988
*請求記号:P30/64、資料番号:3600143527
・「デュルケームの儀礼論における集合力と象徴」飯田剛史/著『社会学評論』35(2)、pp.178-192、243、1984
*請求記号:P36/7、資料番号:3600212470
・「デュルケームとジラール:儀礼と暴力」織田年和/著『京都産業大学論集.人文科学系列』15号、pp.98-119、1988
*請求記号:P05/610N、資料番号:1117044949
・「シンボルと社会:デュルケームの刑罰・宗教論をめぐって」大野道邦/著『社会学評論』22(1)、pp.17-35、1971
*請求記号:雑/1319#、資料番号:3500727692
・「「集合的沸騰」、アノミーそして疎外:デュルケムの<制度>理論」中島道男/著『奈良女子大学文学部研究年報』29号、pp.5-21、1985
*請求記号:雑/2665#、資料番号:3500297092
上記資料をざっと見る限り、『宗教生活の原初形態 上下』が度々引用されており、この図書に何らかの手がかりがありそうです。現在、府立所蔵資料は貸出中等のため内容を確認することができません。