レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009/03/23
- 登録日時
- 2009/04/09 02:10
- 更新日時
- 2012/10/30 13:09
- 管理番号
- 日進08S-29
- 質問
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解決
①「貝多羅葉」、②「桃花鳥色」、③「狭真魚」とは何のことか。
- 回答
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①貝多羅葉 : バイタラヨウ。インドに産する樹木ターラの葉。古代インドでは紙の代わりに用いて、経を書き写した。
②桃花鳥色 : 鴇(トキ)色。鴇の羽のような淡紅色をさす。
③狭真魚 : サンマの語源、「サマナ」。同じくサンマをさす。
- 回答プロセス
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※( )内は当館請求記号
①貝多羅葉 : 『漢語林』(813.2/0109)で「貝」をひくと、「貝多羅」があり、「葉に経文を書き写した」との記述あり。 仏教と関係があったため、参考書架の仏教辞典をあたる。
『仏教語大辞典』(180.3/0201)、『仏教日常辞典』(180.3/0293)より回答を得る。
②桃花鳥色 : 自館OPACで「難語」を検索し、『音訓引き難読語辞典』(811.2/033)をみる。「桃花鳥=鴇」の記述あり。
さらに『日本国語大辞典』(813.1/0113/9)で鴇色を確認する。
③狭真魚 : 『音訓引き難読語辞典』で「狭」の項に「細い」とあり。サンマかと見当をつけ、『大言海』(813.1/091)をひくと記載あり。
ほか『日本国語大辞典』、『世界の食語源×由来小事典』(596/040)、『語源辞典 動物編』(812/012/2)でサンマをひくと「狭真魚」が語源とある。
- 事前調査事項
- NDC
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- 語源.意味[語義] (812 7版)
- 参考資料
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- ①『仏教語大辞典』中村元著/東京書籍/1983/(180.3/0201) p.1100 (AJ94006349)
- 『仏教日常辞典』増谷文雄著/太陽出版/1994/(180.3/0293) p.297 (AJ94165370)
- ②③『日本国語大辞典』小学館国語辞典編集部/小学館/2001/(813.1/0113/9) ②p.1112,1115 ③p.400 (AJ94268684)
- ③『新編 大言海』大槻文彦著/富山房/1984/(813.1/091) p.895 (AJ94007918)
- 『世界の食語源×由来小事典』ジャパンアート社/2001/(596/040) p.95 (AJ94299481)
- 『語源辞典 動物編』吉田金彦編著/東京堂出版/2001/(812/012/2) p.121 (AJ94266465)
- キーワード
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- 貝多羅葉
- 桃花鳥
- 狭真魚
- 難読語
- 語源
- 仏教語
- 色
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 司書講習生
- 登録番号
- 1000053689