レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008年04月30日
- 登録日時
- 2008/06/05 14:23
- 更新日時
- 2008/06/15 14:28
- 管理番号
- 広県図20080001
- 質問
-
解決
1936年(昭和11年)に発刊された次の図書を探している。
『対米作戦の戦術と戦略』(Strategy and Tactics in Operations against the United States)
この本のことはアメリカ人の作家がその著書の中で取り上げており,先にあげたタイトルは英語で
紹介されているものを邦訳したものである。
この作家はこの本について,日本がアメリカと戦うことを想定して書かれたもので,当時の海軍
候補生はこぞって読んだと語っている。
海軍兵学校(江田島)に関わりがあるのではないか。
- 回答
-
参考資料(1)p165に「海軍大学校は常に軍令部総長の指示を受け,海軍の作戦用兵に関する研究調査を
続けていた。昭和十一年十一月付の,当時の研究の一端を纏めた「対米作戦用兵に関する研究」という
資料が残存している。」と記述があり,続いて原文が掲載されている。
参考資料(2)には「開戦の初動をハワイ方面にある米艦隊主力撃破に決めたことは,すでに昭和十一年
海軍大学校研究部の「対米作戦の研究」に明記されている。」との記述がある
- 回答プロセス
-
インターネットで検索したところ,"circulated paper"とあることから質問の資料は本ではなく
回覧または配布されたもののようである。
また,"Japan's Navy War College"とあることから,海軍兵学校ではなく海軍大学校の関係と考えられる。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 戦争.戦略.戦術 (391 9版)
- 参考資料
-
- (1)『海軍軍戦備 1 昭和16年11月まで』防衛庁防衛研修所戦史室/著 朝雲新聞社 1969 (p165~174:海軍大学校における対米作戦の研究)
- (2)『海軍 第4巻 太平洋戦争への道』「海軍」編集委員会/編 誠文図書 1981 (p228:太平洋戦争初期作戦のための計画練り直し)
- (3)『真珠湾作戦回顧録』源田実/著 読売新聞社 1972 (p62~84:戦艦主兵思想から航空主兵思想へ)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000044567