都立DBをタイトル<世界遺産>のキーワードで検索し調査した中から、資料1~6を紹介した。また環境問題に関する項目から文献を調査できる資料7、8を紹介した。
資料1:水に係る世界遺産についてまとまった資料である。具体的な事例としてp.24にアンコールワットを訪れる観光客の靴のヒールが床面を劣化させている事例、p.121-122には白川郷が世界遺産に指定されたことによって、地元の人びとの意識が変化し、観光客の見たいもの、味わいたいものをあえて演出する観光産業が盛んになり、従来の人間関係にまでおおきな変化が及んでいることなどを紹介している。
資料2:p.230-236「第2章 屋久島におけるエコツーリズム」中、p.233「屋久島におけるエコツーリズムを地元ではどう考えるか」に、「観光客の増加で島の自然が荒れた」とか山岳トイレ、客の自然に対するマナー等の問題が起きているという記述がある。
資料3:p.197-231「第6章 未来に向けて」の他の世界遺産の事例中、p.209-211に白川郷の事例があり、観光客が増えたことによる交通渋滞やごみの投げ捨てなどの問題についての記述がある。
資料4:p.50- 第3章「屋久島の抱える課題と今後の展望」として、観光客の急増により過剰利用が生じており、トイレの不足による水質汚染やゴミの増大など、自然環境への影響が懸念されている旨の記述がある。
資料5:自然保護と町おこしの相克を論じている。第1章「十年間の報告に代えて」 中にp.39-43「水の汚濁、ゴミの山」で観光客による自然への被害を紹介している。
資料6: 第5節 「現在の白神をめぐる状況」p.41青森県巡視会議(1998年)で巡視員から入山者のごみの放置、高山植物の採取などのマナーの悪さや管理面の難しさが報告された旨の記述がある。
資料7、8: 索引の「世界遺産」の項からガイドし、「世界遺産条約」、「世界遺産」、「白神山地」、「屋久島」、「保護・保全」、「登録運動」の各項に関連する文献(図書・雑誌)を紹介している。
【インターネット検索の結果】(国連大学グローバルセミナー講義要訳)
「世界遺産・白神山地における人と自然のあり方を考える」幸丸政明
(
http://www.unu.edu/globseminar/tohoku/2003/GS03TH.L6.KOUMARU.Ab.Jp.031003.doc )
※リンク切れ。ただし、タイトルでGoogle検索するとキャッシュでpdfファイルを閲覧・ダウンロード可能(最終検索日:2021.2.3)
「世界遺産指定-屋久島の得失」星川淳
(
http://www.unu.edu/hq/japanese/gs-j/gs2005j/shimane-yamaguchi1/hoshikawa-abst-j.pdf ) ※リンク切れ(最終検索日:2021.2.3)