レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2007年10月05日
- 登録日時
- 2007/10/05 11:06
- 更新日時
- 2007/10/12 12:34
- 管理番号
- 奈県図情-07-003
- 質問
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解決
「斑鳩」の漢字が使われるようになった由来などについての資料がほしい。池田末則氏の文献などでよい資料はないか。
- 回答
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「斑鳩」の地名は、イカルという鳥が沢山住んでいたからだとされていますが、イカルが何故「斑鳩」と書かれ、地名でもその漢字が用いられたかということは良く分かりません。
池田末則氏は、
「斑はワカツ、イカツ、鳩はキュウと読む。イカルガの音に近い。こうした地名用字は相当なエリートの知恵で考えた地名だと思われる。」(『地名風土記 : 伝承文化の足跡』)、また、「『記』『紀』には…『山門』を『陽明門』と嘉名化したように、佳名・表意・近似音表記の事例は少なくない」(『地名伝承論 : 大和古代地名辞典』 )
と述べています。
なお、『奈良県史 14 地名』p.445~446にも、池田末則氏による詳しい解説が載っておりますのでご覧ください。(そこでは、イカルガのガは助詞ではないかと述べられています)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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〔調査済資料〕
『角川日本地名大辞典 奈良県』
『平凡社日本歴史地名大系 30 奈良県の地名』
『斑鳩町史』
- NDC
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- 日本 (291 9版)
- 参考資料
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- 『地名風土記 : 伝承文化の足跡』 池田末則著 東洋書院 1992
- 『地名伝承論 : 大和古代地名辞典』 池田末則 名著出版 1990
- 『奈良県史 14 地名』 池田末則著 名著出版 1985
- キーワード
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- 斑鳩
- 地名
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000038005