レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006/10/07
- 登録日時
- 2007/06/07 02:10
- 更新日時
- 2009/02/10 17:05
- 管理番号
- OSPR06090025
- 質問
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薦(粗く編んだ薄いむしろ)が、北摂地域でどのくらい流通していたのかが知りたい。
「むしろ」の資料でも良いが、「縄」ではだめだそうです。
かつて、数少ない現金収入の手段として薦を茨木の市場に出していたことが分かっており、
摂津で作っていた?「ましたむしろ」(真下?)が大阪むしろの基準、代表とされていたそうです。
ちなみに西宮で酒樽に使われている「こもだる」は探しているものとは違うとのことです。
『茨木市史』『新修茨木市史』『大阪府農業史』は確認しましたが、
いずれも農産物についての記述、統計はあるが、副産物に関する記述はありませんでした。
- 回答
-
「薦」では見当たりませんでしたが、「むしろ」はいくつか載っている資料がありました。
記載されているのは北摂地域での流通量というわけではないのですが、
何か参考になるかもしれませんので、以下にご案内します。
『農家副業成績品展覧会報告』(大阪府内務部、1915)のp105-の
「第三節 三島郡農家副業受賞町村調査高」に各村の「村内に於ケル副業状態」、
「主モナル副業調査」、「副業ノ農家経済ニ及ボシタル影響」が記載されています。
この中に莚もあり、沿革や生産額などがわかります。
『大阪府農家副業品調査書』(大阪府農会、1919)のp182-184に
「莚(三島郡味舌村に於いて調査)」の項があります。沿革や収支などが記載されています。
ちなみにp1からは「種類及生産額」で、莚の項はp6にあります。
p10からは「従業者」で、莚の項はp14にあります。
p18からは「利益及収得金」で莚の項はp21にあります。
『府下農村に於ケル副業的加工業ノ概況』(大阪府内務部、1929)のp48-50に
「縄及莚」の項があります。
「郡別従業戸数及従業人数」、「生産額」、「一人一日収支計算ノ概要」などが記載されています。
そのほかの参考資料は以下のとおりです。
『写真集 大阪農業のあゆみ』(大阪府農業会議、1985)
『とよなかの農道具』(豊中市教育委員会、1996)
『大阪百年史』(大阪府、1968)
「農事調査」(『明治中期産業運動資料』第8巻1、2((日本経済評論社、1980)所収)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 木工業.木製品 (583 8版)
- 参考資料
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- 写真集 大阪農業のあゆみ(大阪府農業会議、1985)
- とよなかの農道具(豊中市教育委員会、1996)
- 大阪百年史(大阪府、1968)
- 明治中期産業運動資料 第8巻 1(日本経済評論社、1980)
- 明治中期産業運動資料 第8巻 1(日本経済評論社、1980)
- キーワード
-
- 蓆
- 北摂
- 大阪
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 大阪
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000035356