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特別コレクション探訪(3)「東京文化会館公演プログラム」(東京文化会館音楽資料室)

(参加館通信 平成22年9月10日配信)

 第3回は、東京文化会館音楽資料室様から「東京文化会館公演プログラム」をご紹介いただきました。



 東京文化会館は“首都にふさわしい本格的な音楽ホールを”という声に応え、東京都の開都500年事業として1961年に開館しました。前川國男設計の建築とともに音響の良さも高く評価され、80年代に他の音楽ホールが建築されるまで、多くの外来演奏家の来日公演の舞台となってきました。バーンスタイン、コンドラシン、ヨッフム、カラヤン、アンセルメ、ショルティ、オーマンディ、セル、アシュケナージ、ルビンシュタイン、ケンプ、ワイセンベルク、オイストラフ、フルニエ、リヒテル、フィッシャー・ディスカウ、シュワルツコップ、マリア・カラス、マイヤ・プリセツカヤ・・・と20世紀を代表する音楽家・舞踊家たちが名演を繰り広げ、館の50年の歴史は日本のクラシック音楽受容の歴史であったと言っても過言ではないでしょう。現在では、オペラ・バレエ公演の場としての利用が多くなっており、世界的なオペラ劇場やバレエ団の公演が行われています。

 音楽資料室では、開館以来の全プログラムを保存、公開しており、閲覧やレファレンス・サービスの資料として利用しています。また、来年の開館50周年記念事業としてデータの電子化を行っており、インターネットで公演の概要を検索できるようになる予定です。

 レファレンスの事例で多いのが、以前に見た公演の日時や曲目を知りたい、というものです。

  • 1969年頃のズービン・メータ指揮、ロサンゼルス・フィルの公演の演目を知りたい。

     1969年9月に4公演行なわれており、プログラムから演目がわかりました。日時が不明の場合は年鑑等に当たります。前述のデータベースが完成すれば人名からの検索が可能となります。

     また、音楽評論家、野呂信次郎氏寄贈等により、戦前から1970年ごろまでの他館のプログラムも所蔵しており、戦後の音楽界に関する資料として貴重なものとなっています。

  • 戦後まもない頃の「稲葉政江」というオペラ歌手のことを知りたい

     日本オペラ振興会『日本のオペラ史』(1986年5月)より、藤原歌劇団公演『アイーダ』(1951年)、『カルメン』(1958年)に出演していることがわかり、両プログラムともお見せできました。

 近年は、入場者数や終演時間、アンコール曲などの公演情報も記録しています。日々のプログラムや情報をもれなく集めるのは意外に手間のかかることで、館のホール管理担当や主催者にも協力を仰いでいます。地道な積み重ねが長い時を経た後に実を結ぶことを祈っています。



 東京文化会館音楽資料室様、どうもありがとうございました!

【本記事の内容は、原則として参加館通信配信時点(平成22年)のものです】

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