レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014/06/14
- 登録日時
- 2016/01/30 00:30
- 更新日時
- 2016/01/31 16:44
- 管理番号
- 所沢本-2015-029
- 質問
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解決
所沢航空記念公園に銅像があるフォールについて、生没年、出身地、軍人、パイロットとしての経歴などを知りたい。
- 回答
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J・P・フォール大佐(1869~1924)は、大正8年1月にフランス航空教官団として来日しました。「フランス陸軍の将校であると共に、当時第1級の操縦士として知られていた。」、「ソーミュール騎兵学校出身のフォール大佐は、フランス陸軍野砲連隊司令官を兼務していた優秀なフランス空軍士官だった。生涯結婚せず、離日8年後にパリで死去するまで独身を貫いた生粋の陸軍軍人で、第1次世界大戦では自身優秀なパイロットとして評判を得ていた。」などの記述が以下の資料にあります。
〇『ところざわ歴史物語』 所沢市教育委員会/編 所沢市教育委員会 2006年
〇『雄飛』 所沢航空資料調査収集する会/編 所沢航空資料調査収集する会 2005年
- 回答プロセス
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1.所蔵資料の内容確認
〇『ところざわ歴史物語』 所沢市教育委員会/編 所沢市教育委員会 2006年
p118 「航空教育と飛行場の拡張」の項目に、「大正8(1919)年1月、井上幾太郎初代航空本部長に招聘されたフランス航空教育団の一行が、J・P・フォール大佐(1869~1924)を団長として来日した。~(中略)~フォール大佐は、フランス陸軍の将校であると共に、当時第1級の操縦士として知られていた。」と記述あり。 写真あり。
〇『雄飛』 所沢航空資料調査収集する会/編 所沢航空資料調査収集する会 2005年
p11 「陸軍航空の恩人フォール大佐とフランス航空教官団」の項目に、フォール大佐に関する記述あり。「ソーミュール騎兵学校出身のフォール大佐は、フランス陸軍野砲連隊司令官を兼務していた優秀なフランス空軍士官だった。生涯結婚せず、離日8年後にパリで死去するまで独身を貫いた生粋の陸軍軍人で、第1次世界大戦では自身優秀なパイロットとして評判を得ていた。~(中略)~こうした事実は、「所沢航空資料調査収集する会」の田中昭重副会長がフォール大佐の足跡を調べているうちに、~(中略)~フランスの陸軍航空歴史館(Service historique de I' armee de I' air)に残されているフォール大佐来日に関する資料を収集、その全容を把握することに成功したものである。」と記述あり。写真あり。
△『陸軍航空史』 秋山紋次郎・三田村啓/共著 原書房 1981年
p38~41 「フランス航空団の来朝」の項目あり、航空団の配置人員名などはあるが、フォール大佐に関する詳細な記述はなし。
△『陸軍航空士官学校』 陸軍航空士官学校史刊行会 編 陸軍航空士官学校史刊行会 1996年
p11~13 「フォール航空団による教育の影響」の項目あり。ジャック・P・フォール砲兵大佐の写真はあるが大佐に関する詳細な記述はなし。
△『所沢市史調査資料 別集8』 所沢市史編さん室/編 所沢市史編さん室 1986年
p158 「大正8年1月 フォール大佐一行所沢航空隊訪問」(国民新聞 大正8年1月21日付)の新聞記事あり。 フォール大佐に関する詳細な記述はなし。
2.データベース検索
読売新聞「ヨミダス歴史館」
△1927年7月8日 朝刊 7面 「空の恩人の像を所沢で建設」の記事あり。
3.インターネット検索
△国会図書館NDLサーチ
→『航空と文化』74号(2001年・日本航空協会)p15~17 「20世紀の航空人(6)フォール大佐と井上幾太郎 」村岡 正明 著の論文あり、埼玉県内未所蔵、内容未確認。(日本航空協会:電話 03-3502-1201 )
- 事前調査事項
- NDC
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- 国防.軍事 (390 9版)
- 参考資料
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- ところざわ歴史物語 所沢市教育委員会/編 所沢市教育委員会 2006.3 213.4
- 雄飛 所沢航空資料調査収集する会 編 所沢航空資料調査収集する会 2005 396.8
- キーワード
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- フォール大佐
- 所沢飛行場
- フランス航空教官団
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000187689