レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20110813
- 登録日時
- 2011/09/22 02:02
- 更新日時
- 2011/09/22 13:41
- 管理番号
- B2011口頭0813
- 質問
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解決
1-ペンタノール(1-Pentanol)の沸点(boiling point)を知りたい。
- 回答
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ご照会の事項について以下のとおり回答します(【 】内は当館請求記号です)。
日化辞Web(http://nikkajiweb.jst.go.jp/nikkaji_web/pages/top.html)で検索すると、1-ペンタノールの体系名、慣用名として、アミルアルコール、n-アミルアルコール、Amyl alcohol、n-Amyl alcoholなどがあります。
1-ペンタノールまたは上記の別名の化合物の沸点を記載している資料(1)-(23)とデータベース(24)、ウェブ情報(25)-(26)がありましたので、ご案内します。
(1)『有機化合物辞典』(講談社 1985.11 【PA2-181】)
1-ペンタノールはp.954に記載しており、"bp 137℃(740mmHg)"とあります。
(2)『化学便覧. 基礎編 1』(改訂5版 丸善 2004.2 【PA2-H21】)
「4.2 有機化合物の性質」(pp.I-364~I-603)では、化合物名の50音順に、分子量、融点、沸点などを表にまとめています。
1-ペンタノールはp.I-574に記載しており、沸点は119.85℃とあります。
(3)『15911の化学商品』(化学工業日報社 2011.1 【PA2-J51】)
アミルアルコールはp.1494に記載しており、沸点は137.5℃とあります。
(4)『実用化学辞典』(新装版 朝倉書店 2007.11 【PA2-J3】)
「アミルアルコール」(p. 31)の項目中に1-ペンタノールを記載しており、沸点は138.8℃とあります。
(5)『化学辞典』(第2版 森北出版 2009.12 【PA2-J31】)
1-ペンタノールはp.1318に記載しており、沸点は138.00℃とあります。
(6)『化学大辞典』(東京化学同人 1989.10 【PA2-E25】)
「ペンタノール」(p.2190)の項目中に1-ペンタノールを記載しており、沸点は137.5℃とあります。
(7)『化学大辞典. 1』(縮刷版 共立出版 1963.7(第34刷:1993.6) 【PA2-G24】)
「n-アミルアルコール」(p.304)に、"沸点 137°/140mm, 49~50°/13mm"とあります。
(8)『危険物の事典』(朝倉書店 2004.9 【PA2-H36】)
n-アミルアルコールはpp.225-226に記載しており、物理的性質の項目に、"沸点:137.5℃"とあります。
(9)『危険物ハザードデータブック』(朝倉書店 2007.5 【PA2-H79】)
1-ペンタノールはpp.360-361に記載しており、常圧(760mmHg)における沸点は、138℃とあります。
(10)『化学品安全管理データブック』(増補改訂第2版 化学工業日報社 2000.3 【PA31-G76】)
「n-アミルアルコール」(v.1 pp.1636-1638)の[物理的及び化学的性質]の項目に、"沸点 137.8℃(760mmHg);137~139℃"とあります。
(11)『有害物質データブック』(丸善 1990.3 【PA2-E34】)
n-アミルアルコールはp.42に記載しており、沸点は137.8℃とあります。
(12)『国際化学物質安全性カード(ICSC). 第4集』(化学工業日報社 1999.12 【PA31-E15】)
1-ペンタノールはpp.858-859に記載しており、物理的性質の項目に、"沸点:138℃"とあります。
(13)『CRC Handbook of Chemistry and Physics』(91st ed. CRC Press【Z63-C694】)
「Physical Constants of Organic Compounds(有機化合物の物理的性質)」(pp.3-1~3-523)では、有機化合物の名称のアルファベット順に、沸点などを掲載しています。
1- Pentanolはp.3-416に記載しており、沸点(boiling point:bp)は137.98℃とあります。
(14)『Dictionary of organic compounds』(6th ed. Chapman and Hall 1996- 【PA2-A119】)
1- Pentanolは第5巻 pp.5122-5123に記載しており、"Bp 137, Bp13 49-50°"とあります。
※引用文中の"13"は下付きの文字です。
(15)『Dictionary of natural products.』(Chapman & Hall 1994- 【PA2-A116】)
1- Pentanolは第4巻 pp.4584-4585に記載しており、"Bp 137, Bp13 49-50°"とあります。
※引用文中の"13"は下付きの文字です。
(16)『Lange's handbook of chemistry』(16th ed. James G. Speight McGraw-Hill c2005 【PA2-B22】)
pp.2.315~2.347に、「TABLE2.37 Boiling Points of Common Organic Compounds at Selected Pressures(複数の圧力における有機化合物の沸点)」を掲載しています。
n-Amyl alcoholはp.2.315に掲載しており、1,5,10,20,40,60,100,200,400,700mmHgにおける沸点を記載しています。
(17)『Compendium of safety data sheets for research and industrial chemicals』(VCH Publishers c1985-c1989 【PA2-A30】)
1- Pentanolは第6巻p.3006に記載しており、沸点は138℃とあります。
(18)『The Sigma-Aldrich library of chemical safety data』(Ed. 2 Sigma-Aldrich Corp. c1988 【PA2-A109】)
1- Pentanolは第2巻p.2714に記載しており、"bp 136-138°"とあります。
(19)『Chemical safety data sheets』(Royal Society of Chemistry [1989?]- 【PA2-A44】
Amyl alcoholは第1巻pp.11-13に記載しており、Physical propertiesの項目に(p.11)、沸点は137.8℃とあります。
(20)『Thermodynamic data for pure compounds』(Elsevier Distributors for the U.S. and Canada, Elsevier Science Pub. Co. 1986 【PA2-208】)
1- Pentanolは第2巻pp.312-313に記載しており、NBP(Normal boiling point)は411.157Kとあります。
(21)『Handbook of physical-chemical properties and environmental fate for organic chemicals.』(CRC/Taylor & Francis 2006 【NA2-B10】
1-pentanolはpp.2523-2528に記載しており、沸点は137.98℃とあります。
(22)『The Merck index : an encyclopedia of chemicals, drugs, and biologicals』(14th ed. Merck Research Laboratories 2006 【YU111-B618】)
1-pentanolはp.1229に記載しており、"bp 137.5°"とあります。
(23)『Landolt-Bornstein New Series』(Springer 1961- 【M5-B1】)
「IV/20B Vapor Pressure of Chemicals」の「2.2 organic Compounds C1 to C57」(pp.18-205)では、 有機化合物の沸点等を掲載しています。
1-Pentanolはp.64に記載しており、101.325kPaにおける沸点は410.95Kとあります。
(24)Reaxys(当館契約データベース:館内限定)
「Substances and Properties」から構造式、名称、CAS番号などを入力して検索すると、物性値や利用例などを調べられます。
「1-Pentanol」の検索結果から「Physical Data」、「Boiling Point」の順にクリックすると、沸点に関する文献の測定値、圧力、書誌事項などが表示されます。
(25)国際化学物質安全性カード(ICSC)-日本語版-(http://www.nihs.go.jp/ICSC/)
国際化学物質安全性カード(ICSC)とは、IPCS(国際化学物質安全性計画)によって作成された、化学物質の健康や安全に関する情報をまとめたものです。各国語に翻訳されており、日本語版は国立医薬品食品衛生研究所(NIHS)が提供しています。
物質名(英日)、ICSC番号、CAS番号から検索できます。
「1-ペンタノール」と入力して閲覧できる安全性カードでは、物理的性質の項目に、沸点は138℃とあります。(http://www.nihs.go.jp/ICSC/icssj-c/icss0535c.html)
(26)化学物質総合情報提供システム(CHRIP)(http://www.safe.nite.go.jp/japan/db.html)
NITE化学物質管理センターが提供しているデータベースです。総合検索では、CAS番号、化審法官報公示整理番号(MITI番号)、EC番号(EINECS番号等)、物質名称から検索できます。
「1-ペンタノール」で検索して閲覧できる情報には、「物理化学性状」の項目に、沸点の値が137.5℃とあります。
データベース・インターネットの最終アクセス日は、2011年9月7日です。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 有機化学 (437)
- 参考資料
- キーワード
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- 沸点
- boiling point
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000091403