レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年06月30日
- 登録日時
- 2010/06/30 16:51
- 更新日時
- 2010/06/30 16:51
- 管理番号
- POLA-2010-010
- 質問
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解決
ほくろの文化誌(文化的、歴史的側面)を知りたい
- 回答
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○ 西洋
古代ローマ時代につけぼくろを使っていたという記録がある。
つけぼくろはもともとは歯痛などをやわらげる痛み止めの小さな黒い膏薬だったらしいが、その黒い点が肌の白さを引き立てるとして、16世紀末ごろにはイギリスなどで化粧料として使われるようになった。
17世紀のフランスでは、つける場所によって、つけぼくろに意味が与えられていた。形も小さな丸い点ではなく、星形やハート、馬車の形など複雑になっていった。ほくろの位置で占う「ほくろ占い」などもあった。
19世紀、以前としてほくろは皮膚の艶や白さをひきたてるものとする一方、ほくろ除去をすすめる美容書があらわれてくる。
○ 日本
日本ではほくろはどちらかというと厄介者と考えられ、江戸時代の美容指南書などには、除去法が掲載されている。人相学でも一般にほくろを良く扱わない。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 衣食住の習俗 (383 9版)
- 相法.易占 (148 9版)
- 参考資料
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- リチャード・コーソン著 ; ポーラ文化研究所訳『メークアップの歴史 : 西洋化粧文化の流れ〈新装版〉』ポーラ文化研究所 , 1993(平成5)年
- 高間直道著『顔の事典』東洋書館、1958年
- 高間直道著『顔を見て人を知る法』竜南書房、1959年
- 日本運命学研究所編『顔の形態と性格判断の秘訣』生活技術者、1962年
- 槇玉淑著『顔の秘密』青春出版社、1978年
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佐山半七丸[著] ; 速水春暁斎画図 ; 高橋雅夫校注『都風俗化粧伝(東洋文庫 ; 414)』平凡社 , 1982(昭和57)年
- キーワード
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- 化粧
- 人相
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000068642