レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年04月07日
- 登録日時
- 2010/06/21 09:23
- 更新日時
- 2023/07/28 15:39
- 管理番号
- 岩手-0036
- 質問
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解決
旧南部藩の方言で「天道虫(てんとうむし)」は何と言うのか。その由来は何か。
- 回答
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言い方の一つとして「あねこむし、よめこむし」がある。
由来については『南部虫詞』に、下記の記述確認。
『南部虫詞』
p.47-48 「天道虫(てんとうむし)」より本文一部抜粋
“天道虫は半球形状をしており、体長7mm位の虫で、その背の模様は赤地に黒の斑模様
または黒地に赤の斑模様を呈しており、アリマキを食べる益虫でもあります。南部では
天道虫の背部の模様が綺麗な為、お嫁さんの衣装に模して「よめこむし」といいます。
また、南部では娘さんのことを「あねこ」と言いますが、「よめこむし」と同様に
「あねこむし」とも言います。”
なお、旧南部藩領は現在の青森県、秋田県、岩手県にまたがった地域。
岩手県内でも地域ごとに方言は異なるため、全域で同じ言い方とは限らない。
その他、岩手の方言として「イモムシィ」「ワンコムシ」「ゴギアレァ」等がある。
由来についての記述は見つけられず。
『全国方言集覧 動植物標準和名→方言名検索大辞典 第1期 北海道/東北編 上』
青森 p.389-390 テントウムシ類〔昆虫類:テントウムシ科〕
岩手 p.692 テントウムシ類〔昆虫類:テントウムシ科〕
『全国方言集覧 動植物標準和名→方言名検索大辞典 第1期 北海道/東北編 下』
秋田 p.1119 テントウムシ類〔昆虫類:テントウムシ科〕
- 回答プロセス
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1. 方言辞典にて「テントウムシ」の項目を確認。
2. 岩手県の方言資料をブラウジング。
- 事前調査事項
- NDC
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- 方言.訛語 (818 9版)
- 参考資料
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- 『南部虫詞』(ことば) 小田正博/編・発行 2008
- 『全国方言集覧 動植物標準和名→方言名検索大辞典 第1期 北海道/東北編 上』 太平洋資源開発研究所/編 白井祥平/監修 太平洋資源開発研究所 2000
- 『全国方言集覧 動植物標準和名→方言名検索大辞典 第1期 北海道/東北編 下』 太平洋資源開発研究所/編 白井祥平/監修 太平洋資源開発研究所 2000
- キーワード
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- 天道虫(てんとうむし)
- 方言
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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岩手県立図書館ホームページ レファレンス事例データベース検索
「天道虫(てんとうむし)の呼び名について」検索キーワード:天道虫
https://www.library.pref.iwate.jp/iwsystem/refdb.html
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000068291