レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2009/08/20 14:40
- 更新日時
- 2019/11/08 17:07
- 管理番号
- 北九ー2006-0060
- 質問
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江戸時代に象が長崎街道を歩いたそうですね。そのことが載っている本を紹介してください。
- 回答
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江戸時代に8代将軍吉宗が「象が見たい」と言ったのでベトナムから運んできたと『象の旅長崎から江戸へ』に記されています。
長崎奉行所の役人やベトナム人の象使いなど14人に守られた象は享保14(1729)年3月13日に長崎を出立し、木屋瀬経由で歩いて3月24日に小倉に着きました。小倉藩主小笠原他忠基も見物したと『長崎街道 大里・小倉と筑前六宿』には書かれています。象は25日に大里から船に乗り、関門海峡を渡りました。下関から約2カ月半かけて江戸まで旅した象は、人気者になりました。象は日本に来て14年間生きていたそうです。
吉宗への献上象のことを書いた『象志』は当時ベストセラーになりました。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 『長崎街道 大里・小倉と筑前六宿』 図書出版のぶ工房 2000年(K296.110/ナ)(14~18頁)
- 『象の旅 長崎から江戸へ』 石坂昌三著 新潮社 1992年(210.5/イ)(若松・戸畑・大池)
- キーワード
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- 長崎街道
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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当事例をご覧の方から情報提供がありました。
<いただいた情報>
『燕石十種』初輯「我衣」の「白象」や『江戸名所図会』巻之4 天権之部の「中野寶仙寺」に江戸に来た象のその後が少しだけふれられています。
国会図書館デジタルコレクション『江戸名所図絵』
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2559050/25
国立国会図書館デジタルコレクション『武蔵野歴史地理』第2冊 P38―P42「寶仙寺象骨」にはさらに詳しいいきさつが書かれています。
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1178647/34
*ありがとうございました。
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000057324