レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009年08月06日
- 登録日時
- 2009/08/06 17:54
- 更新日時
- 2018/03/07 16:47
- 管理番号
- 10030
- 質問
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解決
栗林公園内にあった香川県博物館の開設の経緯について知りたい。
- 回答
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明治30年2月17日、徳久知事は政府(内務・大蔵・農商務)の許可を正式に受けた。
博物館の位置は旧藩主松平家の別邸跡で、設計は帝室技芸員の名工伊藤平左衛門に委嘱。
明治31年10月23日、県令第116号をもって、「県博物館規則」を制定。
博物館の目的は、規則第2条に「本館ハ古今ノ物品ヲ陳列シ公衆ノ縦覧ニ供シ以テ知識ヲ発達シ
併セテ農工商及漁業ノ進歩ヲ誘助スルヲ以テ目的トス」としていて、博物館と物産展を合せたような
施設として設立された。
明治32(1899)年3月31日に開館式。4月に開館した。
〔設立について記述のある資料〕
1 『香川県史 第5巻(通史編 近代1)』(香川県/編 四国新聞社 1987年)
〔当館請求記号 :K2100 K3 4-5〕
第十章近代教育の発展 第四節 社会教育の進展 二、博物館と図書館の開設に、
明治32年に栗林公園内に開館した香川県博物館に関する記述がある。(867~867頁)
2 『香川県図書館史』(熊野勝祥/編 香川県図書館学会 1994年)
〔当館請求記号 :K0102 K1 2〕
第2章図書館設置への3つの流れ 第5五節香川県博物館への図書閲覧所の附設
(1)「香川県博物館の設立と図書閲覧所」に設立の経緯がある。(40~41頁)
3 『香川県明治教育史』(熊野勝祥/著 香川県図書館学会 2000年)
〔当館請求記号 :K3721 K12 2〕
第14章第4次小学校令時代(明治40年代)の香川県の教育 第6節通俗教育の発展
(3)博物館・図書館の開設に、香川県博物館設立の経緯がある。(779~780頁)
- 回答プロセス
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まず、『香川県史 別編1(索引・総目次)』(香川県/編 四国新聞社 1990年)の近代Ⅰ・Ⅱの事項索引を
見たところ、「香川県博物館」の見出し語があり、『香川県史 第5巻(通史編 近代1)』の
記述箇所が判明した。
次にGoogleで‘香川県博物館‘をキーワード検索したところ、
「はくぶつかん屋(地方の博物館に勤めている学芸員の独白録)」というブログに、
『香川県図書館史』に「香川県博物館」に関する記述があるとの情報があったので、
同書の記述箇所を調査した。
http://hist-muse.blog.so-net.ne.jp/2006-09-13〔最終確認日:2009年8月6日〕
また、『香川県図書館史』の著者である熊野勝祥氏の『香川県明治教育史』についても
調査したところ「香川県博物館」に関する記述があった。
- 事前調査事項
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『香川県商品陳列所報告(大正13年)』(香川県商品陳列所/編・発行 1924)
- NDC
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- 博物館 (069 8版)
- 参考資料
- キーワード
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- 香川県博物館
- 香川県商品陳列所
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 定番事例
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 学生
- 登録番号
- 1000056931