レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2004/01/09
- 登録日時
- 2008/08/20 02:11
- 更新日時
- 2008/11/19 16:15
- 管理番号
- 10-2C-200808-01
- 質問
-
解決
「信長記(しんちょうき)」の原文が読みたい
- 回答
-
「信長記(しんちょうき)」と呼ばれる資料が複数あることが判明。
利用者に確認し、太田牛一著のものなら「原本信長記」でも「信長公記」でもどちらでもよく、写本でなく活字本が見たいとのことを確認。
当館所蔵の「史籍集覧19 信長公記」を提供。
その他、下記の資料の出版を確認。
「原本信長記」の活字本→岡山大学池田家文庫「信長記」 ※影印本
「信長公記」の活字本→「我自刊我書 信長公記」・「史籍集覧 信長公記」・「戦国資料叢書 信長公記」・「角川文庫 信長公記」
- 回答プロセス
-
1.「国書総目録 捕訂版 し」p732 『信長公記』(太田牛一/著)の項に、別名として『信長記』『原本信長記』の名前があげられている。
2.商用データベース「ジャパンナレッジ」で「信長記 しんちょうき」を検索
→「江戸初期の仮名草子。小瀬甫庵(おぜほあん)作。1622年(元和8)刊。太田」(日本大百科全書)(デジタル大辞泉)
3.「日本古典籍総合目録」DBで「信長記」を検索→上記1.2以外に「松平忠房/著」と著者不明のものあり。
4.「世界大百科事典 シヨオ-スキ」に「信長公記(しんちょうこうき)」の項あり。
「(信長公記の首巻と15巻のうち)15巻の部分には慣例上『原本信長記』と称される写本があり(略)、
岡山大学池田藩文庫蔵」、「『信長公記』と『原本信長記』との成立事情は必ずしも明らかではない」との記載に加え、
『信長公記』の活字本の紹介あり。
5.「国史大辞典 11にた-ひ」→「のぶながき 信長記」(小瀬甫庵/著)と「のぶながこうき 信長公記」(太田牛一/著)の項あり。
「(太田牛一存命中に)編述の過程で数種の本に分かれていたようである。
現存の伝本は池田家文庫本を代表とするいわゆる『原本信長記』系の15巻の諸本と陽明文庫所蔵本を代表とする『信長公記』系の
首巻を含む16巻」とがあること、『原本信長記』と『信長公記』のちがいも詳細に解説。刊本についても若干の説明あり。
6.「織田信長事典」p351 「2.『信長公記』の名称と諸本」に、『信長公記』は『信長記』とも称される、との記載あり。
1-6より、「しんちょうき 信長記」の名前の資料が複数あることが判明。
利用者に確認するも、太田牛一/著のものなら、「原本信長記」でも「信長公記」でもどちらでもよく、活字本の原本が見たいとのこと。
7.「織田信長総合事典」のp452[主要参考文献]に、出版社や出版年等のデータあり。当館に所蔵されているかを検索。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 個人伝記 (289 9版)
- 参考資料
-
-
「国書総目録 捕訂版 し」岩波書店,1990.3(当館書誌ID:0000217958 ISBN: 4-00-008604-9)
商用データベース「ジャパンナレッジ」http://www.japanknowledge.com/(2008.8.19確認)
「日本古典籍総合目録」http://base1.nijl.ac.jp/~tkoten/about.html(2008.8.19確認)
「世界大百科事典 シヨオ-スキ」平凡社,2007.9(当館書誌ID:0011498437 ISBN:978-4-582-03400-4)
「国史大辞典 11にた-ひ」吉川弘文館,1990.9 (当館書誌ID:0000199172、ISBN 4-642-00511-0)
「織田信長事典」新人物往来社,1989.4(当館書誌ID:0080136509、ISBN 4-404-01586-0)
「織田信長総合事典」雄山閣出版,1999.9(当館書誌ID:0000758790、ISBN 4-639-01632-8)
-
「国書総目録 捕訂版 し」岩波書店,1990.3(当館書誌ID:0000217958 ISBN: 4-00-008604-9)
- キーワード
-
- 信長記
- 信長公記
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000046723